神戸女子大の学生らが「山陽そば」とコラボし、期間限定メニューを開発した。その名も「イタリアントマトうどん」と「とろけるチーズのカレーうどん」。橋本加代准教授(家政学部)のゼミ生ら8人が、「男性がよく利用する」という従来の駅そばのイメージから一転した「若い女性にも食べやすい」新メニュー作りに挑戦した。

 「女性に好まれる食材を使用し、見た目にこだわった」と話すのは松本あずささん(神戸女子大・4年)。「イタリアントマトうどん」は水菜・キノコ・トマトでイタリアの国旗を表現したという。また、「とろけるチーズのカレーうどん」はおにぎりを追加注文することで、カレーリゾット風になるように工夫した。

 4月に山陽そばからオファーを受け、各学生が「自分が食べたいレシピ」を考案するところから企画は始まった。誕生した21品の中から10月には厳選された2品が完成。「スピードやコストといった、駅そばならではの制約に応えなければならなかった」と松本さんは苦労を振り返る。

 新メニューに対する反響について、「SNSやブログで『おいしかった』という感想を目にすることもある。友人からは『食べてみたい』という声も聞いた」とうれしそうに語った。

 学生らは管理栄養士養成課程に所属。卒業論文や国家試験に取り組む時期を迎えている。橋本准教授は「管理栄養士になって今回の経験を職場の中に生かしてほしい」と期待を寄せる。
 
 山陽そばの板宿店・垂水店・飾磨店にて発売中で、来年3月31日まで450円(税込み)で味わえる。

イタリアントマトうどん
イタリアントマトうどん(提供写真)とろけるチーズのカレーうどんとろけるチーズのカレーうどん(提供写真)

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