【野球】立命 立同戦先勝 桜井完投で無傷の7勝目
関西学生野球秋季リーグ戦第8節立命館大-同志社大の1回戦が、10月24日わかさスタジアム京都で行われた。立命先発は22日のドラフト会議で読売ジャイアンツに1位指名を受けた桜井。初回、先頭の酒谷に左前安打を浴びると、3番川端の投ゴロを二塁に悪送球。一死一、三塁のピンチを招くと、4番井手の投ゴロの間に三塁走者が還り先制を許す。しかし4回、5番辰己が遊内野安打で出塁、その後二死一、二塁とすると8番尾松の中前適時打から同点に追いつく。5回には、二死から3番横川が右越ソロを放ち勝ち越しに成功。さらに9回には7番代打山市、8番尾松の連続適時打で2点を追加した。桜井は最終回に三安打を浴び2点目を許すも、126球完投勝利。今季負けなしの7勝目をあげた。
立命 000 110 002=4
同志社 100 000 001=2
【立命】◯桜井-小林
【同志社】●柏原、平尾奎、平尾拓、矢野敦-川端
二塁打:山市(立命)、辻、井手(同志社)
〜立命館大・後藤昇監督〜
「(桜井投手がドラフト後で注目されているが)大学生が平常心でいられるわけがない。試合前にサインを求められていたり、今までにないペースで試合に臨まなければならなかった。序盤は薄暮で見えずらそうにしていたが、3回ぐらいからピントが合ってきた。状態はそんなに悪くない。安心して最後まで見ていられた。(完投について)最後まで投げてもらわないと困るでしょう。代表決定戦、神宮もあるが、あまりプレッシャーはかけたくない」
〜立命館大・桜井俊貴投手(4・北須磨)〜
「序盤は目が慣れなくて、バランスが悪くなってしまった。視界がぼやけていてサインミスもあったが、中盤から自分のペースで投げられた。その点と、注目を集めているという慣れない環境から集中できなかった。そこは対応力をつけないといけない。反省し、今後にいかしていきたい。初回のミスも試合に入れていなかったことが原因。あれがなければいい流れになっていた。4年生たちに声をかけてもらい助けてもらった。次の試合も注目されるかもしれないが、今日みたいにバタバタせず冷静に臨みたい」
〜立命館大・尾松延泰(4・神戸国際大付属)〜
「(立同戦で)たくさんの人が入っていて、負けられなかった。初回に先制されてしまったが、桜井を負け投手にはできない。(4回の同点の適時打について)これで勢いづいていければ良いなと思った。(9回の適時打について)これまで終盤に守備の場面で交代になることが多かった。今日は監督から『お前には代打を出さないから打てよ』と言われ、気持ちを込めて打った。明日もチームが勝つこと優先で自分の役割を果たしたい」
~同志社大・澁谷卓弥監督~
「(先制点をとったが)もう一点とっておきたかった。もう一本でるかどうか。うちの今シーズンの野球を象徴する試合だった。投手陣は四死球が多く、抑えているようでチャンスを与えてしまっていた。柏原は関学戦から、しりあがりに調子が上がっていた。今日も乗ってくれるかと思ったが、四死球が出て乗り切れなかった」
~同志社大・柏原史陽投手(4・桐光学園)~
「流れを引き寄せきれなかった。(本塁打を打たれた場面は)簡単にいきすぎた。甘く打たれたという感じ。逆方向に持っていかれた。(関学戦からの調節について)投げている球は悪くないので、いつも通りのことをしようと投げていた。明日はなんとしてもチーム全員で勝ちにいきたい。
〜同志社大・川端晃希主将(4・大阪桐蔭)〜
「先制点取って粘っていたが流れを持っていかれた。最初と最後は良かったが中盤は流れを持ってこれなかった。(攻撃は)先制、中押し、ダメ押しのパターンができない。リーグ戦を通しての課題が出てしまった。雰囲気は良かったので明日には良い感じでつなげたい。(先発の柏原が本塁打を浴びた場面)カウントを取りにいった球を打たれた。球数も多くて球威が落ちていた。投手陣は粘っていたが、ピンチの場面で一本を打たれてしまった。ピンチになってから気負っている。走者なしの場面で打たれても良いという気持ちで、開き直って投げないといけない。(自身の打撃について)ちょっとのタイミングのズレ。全く打てないわけではない。もっとしぶとくいきたい。明日負けたら終わる。引退のことはあまり考えず、春につながるよう後輩たちに良い形でバトンタッチできるようにしたい。向こうは今日勝って余裕がある。食らいついて最後に勝っていたら良い。明日は貪欲に一点を取りに行く」
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