関西学生野球秋季リーグ戦 第6節 同志社大-関西学院大の2回戦が、10月15日南港中央球場で行われた。同志社は4回、一死満塁から6番西田貴が四球を選び先制。さらに7番大西の走者一掃の適時三塁打、8番白水の中前適時打でこの回一挙5点を奪った。先発の平尾奎は7安打を浴びながらも三塁を踏ませない好投でリーグ戦初完封勝利。勝ち点の行方は三回戦に持ちこまれた。

同志社 000 500 000=5
関学 000 000 000=0

【同志社】◯平尾奎-川端
【関学】●佐藤、重田、長谷、宇都宮-仲川、福田
三塁打:大西(同志社)
二塁打:川端(同志社)

【試合後コメント】
〜同志社大・澁谷卓弥監督〜
「平尾は立ち上がりはどうなるかと思ったが、白水のファインプレーが大きかった。あれで気持ちが入ったと思う。バックの力もあって0で抑えられた。右の福島に続いて左の先発ができた。すごく大きな収穫。若いチームだが、徐々にきめ細かな野球ができつつある。4回に無死一、二塁から川端がつないでくれた。川端はどの打順にいてもキーマン。打てばチームは勝つ」

〜同志社大・リーグ戦初先発初完封の平尾奎太投手(3・大阪桐蔭)〜
「初先発でようやく自分の番がきたと思った。思い切って初回から最後までいくつもりで投げた。初回、先頭打者をいきなり3ボールにして『やってしまった』と思ったが、周りを見て落ち着くことができた。初めはまとまっていなかったが、バランスがつかめてきて後半には真っすぐに勢いがあった。そのおかげでチェンジアップを効果的に使えた。前半でリードして楽になった。最後は完封を意識して3人で抑えようと気合いを入れた。白水のファインプレーなどバックに助けられながら、チーム全員で勝てた。大学に入って初めて完封して自信がついた。これからは全部勝つ。意気込みは人一倍持っておく。『打てるもんなら打ってみろ』ぐらいの気持ちで、どっしりとかまえていきたい。」

~同志社大・大西友也選手(3・大阪桐蔭)~
「(4回の3点適時打の場面)打ったのは外の真っすぐ。狙い球は絞らず、チャンスの場面(無死満塁)だったので思い切っていこうと思った。一打席目でも自分のスイングをしてしっかりヒットを打てたので、余裕を持って打席に入れた。(先発の平尾奎について)オープン戦から先発していたがリーグ戦では始めて。しっかりとしたリズムで投げれば打たれることのない良い投手。いつも以上に(セカンドから)声を掛けてリラックスさせてあげようと心がけた。いつも福島が投げているとき点を取ってあげられず申し訳ない。今日は早い段階で大量得点できたので楽に投げられたと思う。今後につながる投球が出来たと思うので次もしっかり頑張ってほしい。(チームについて)優勝がなくなった以上は一つでも順位をあげるしかない。明日なんとしても絶対勝って5位を脱出したい」

〜同志社大・川端晃希主将(4・大阪桐蔭)〜
「昨日の最後の打席(本塁打級のあたり)で自分にもあんな球が打てると分かり、今日は開き直っていった。スイング自体も良く、4安打に繋がったと思う。(バッテリーについて)先頭打者が大事。近本をノースリーでファールに打ち取れたことが大きい。(チームについて)5位が続いているのでなんとか一つでも上の順位を狙いたい。明日は勝ちたい気持ちが強い方が勝つ」

〜関西学院大・竹内利行監督〜
「(4回の5失点について)ピッチャーが連打を浴び、歯止めがかからなった。打つ方も打つ方で散発。いつもの関学パターンで迫力がない。今日負けたら終わりということで向こうの意地が上だった。明日負ければ、4か5位しかない背水の陣。選手に期待してはっぱかけておきます」