【野球】立命 関大戦 エース対決制し優勝に王手
関西学生野球秋季リーグ戦 第6節 立命館大-関西大の1回戦が、10月14日南港中央球場で行われた。立命は3回、一死一塁から関大9番石田光に先制の適時打を浴びる。1―0で迎えた5回、立命は二死一塁から9番桜井が適時二塁打を放ち同点に追いつく。その後は両投手ゆずらず、試合は延長戦へ。14回、5番辰己が中前安打で出塁し、無死一塁で打席には6番小林。低めの真っすぐを捕らえたあたりは、試合時間3時間41分の熱戦に終止符を打つ適時三塁打となった。2ー1で逃げ切った立命が、優勝に王手をかけた。関大先発石田光との壮絶な投手戦を制した先発の桜井は、14回を投げ13奪三振1失点で完投。206球の力投で、無敗のままリーグトップの6勝目を挙げた。
立命 000 010 000 000 01=2
関大 001 000 000 000 00=1
【立命】◯桜井-小林
【関大】●石田光-久米
三塁打:小林(立命)
二塁打:桜井(立命)、石田光(関大)
【試合後コメント】
〜立命館大・後藤昇〜
「桜井さまさまでした。朝から非常に調子が良く、点を取られる気配が無かった。1点ぐらいは取られる。失点の後はピンチを上手くしのいでくれた。向こうも石田君がずっと投げていたので、こちらも桜井を変えるつもりは無かった。(10回、関大二死二塁の好機で)石田君にまわってきたので、歩かせようかと言ったら『嫌です』と返ってきた。そういうところが桜井と石田君の関係なのだろうと思う。桜井が石田君から1点とったが、1点取られたのも石田君。桜井は身体が一回り大きくなって以来バランスが崩れ、春以降少しずつ調整してきた。今シーズン、関学戦あたりから最高のバランスなってきたと思う。(チームとして)春からの打撃の強化に加え、新たに秋から走塁に取り組んでいる。ガムシャラさを意識してやってくれているところが成果に結びついている」
〜立命館大・桜井俊貴投手(4・北須磨)〜
「今日が今までで一番良かったと思う。(投球の際の)力の抜け具合が良かった。ゆったりしたフォームからキレのある球を投げる事を意識した。(対戦投手が石田だが)意識したら力が入ってしまう。適時打を打たれたのは失投だった。14回を投げ切ったが、9回を投げている感覚でしんどくなかった。意外と楽しかった。ドラフトが迫っているが、勝つことだけを考えています」
〜立命館大・小林真人捕手(4・立命館宇治)〜
「練習からしっかりスイングができていて、今日はそれを出せて良かった。石田投手は良いピッチャーなので食らいついていく気持ちで打っていった。(14回、決勝打の場面について)チームの勝ちに繋げられるようにという思いで打席に入った。なんとか外野を越えてくれて良かった。(桜井投手について)後半も勢いのある良い球がきていて、抑えられると思った。自分は捕手としてしっかりと引っ張っていくことを心がけた。要所をしっかり抑えたピッチングが、この勝利に繋がったと思う。明日の試合で優勝を決められるよう、全員で戦っていきたい」
〜関西大・早瀬万豊監督〜
「この試合が大きなやまだと思って準備してきた。点を取らんと勝てない。チャンスはあったが簡単にはいかない。石田の調子は悪くなかった。とことん勝負するしかないと思って、最後までマウンドに立たせようと思った。しっかり抑えてくれたし、石田は本当に良かった。(小林に決勝打を打たれた場面)バントを失敗させた後でもったいなかった。単打だったら守るチャンスもあったが今日は今日。負けは戻ってこない。明日はなんとか勝ちたい。食らいついて3戦目に持ち込みたい」
〜関西大・石田光宏投手(4・近江)〜
「すごく大きな試合だった。なんとか取りたいと思って臨んだ。めちゃくちゃ良くないなりにも粘れた。1、2点の勝負に持ち込めたのは良かった。1、3、4番の中軸を抑えながら上位よりも(6番小林に4安打)打たれてしまった。反省すべき点。延長に入っても何回でも投げる気持ちだった。代わるつもりもなかった。明日はやるしかない。悔しいけどまだチャンスはある。明日も準備して、終盤投げる機会があれば0で抑えるのが仕事」
コメントを残す