人種差別の可視化目指す 学生ら団体設立
ヘイトスピーチ(憎悪表現)やレイシズム(人種差別)の問題に取り組む団体「反レイシズム情報センター(Anti Racism Information Center:ARIC)関西」が9月に設立された。京都府内の学生を中心に、 隔週で学習会やミーティングを行っている。
全国組織ARICは今年3月にすでに設立されているが、差別問題解消の活動を関西でも広げるため、ARIC関西が立ち上げられた。
9月30日に京都市内で開かれた公開学習会では、大学生を中心におよそ10人が参加。冒頭にヘイトスピーチの動画を視聴した上で、参加者が意見を交わした。そのなかで、男子学生(立命館大・3年)は「もともと生まれ持ったものを理由に、個人を否定することはひどい」と述べた。また、各国の事例や法制度を日本と比較し、差別問題について学びを深めた。
現在、留学生への物件紹介における差別実態の解明にも取り組んでいる同センター。ARIC代表の梁英聖(リャン・ヨンソン)さん(一橋大・修士課程)は「当たり前だと思っていることも、実は差別かもしれない」と話す。「差別の見える化」を目標に活動中だ。
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