【野球】近大 1番中尾優 勝利呼び込む3ラン
関西学生野球秋季リーグ戦 第5節 近畿大-関西学院大の3回戦が、10月6日南港中央球場で行われた。近大は2回、6番宮本、7番田代、8番松根の三連打で一死満塁の好機を作ると、暴投で先制点を挙げる。その後、二死一、三塁として1番中尾優が右越えに3ランを放ち、この回4点を奪った。先発の畠は11安打を浴びるも10奪三振と要所を締め、完投で今季5勝目。4—3で関学を下した近大が、2つ目の勝ち点を手にした。
近大 040 000 000=4
関学 001 000 002=3
【近大】◯畠-山野
【関学】●後藤田、朝倉、佐藤、長谷、重田、中内-福田、仲川
本塁打:中尾優(近大)
二塁打:松原(関学)
【試合後コメント】
~近畿大・田中秀昌監督~
「今日は畠の粘りの投球、中尾の3ランが効いた。(中尾の3ランについて)向こうの作戦も変わってくる。あれは大きかった。(畠について)初回は逃げたしたくなるような無死満塁のピンチだった。捕手が普通に取って一死二塁にしてたらあんなピンチはなかった。捕手が投手を助けるのが逆になった。畠が4、5番に対してよく粘ってくれた。最後もよく2点だけでしのいだ。(関学の)三者凡退は7回のみ。畠がよく粘ってくれたところ。打撃は向こうの方が上だが、その中で勝ちを拾うのが大事」
~近畿大・畠世周投手(3・近大福山)~
「最後2点取られたが0点で抑えたかった。走者が出ても粘れたので完封よりも良い内容だと思う。思うところに球がいかず焦っていたが、その時はミットめがけて気持ちだけで投げた。(10奪三振も)自分は三振を多く取れるタイプではない。低めにゴロを打たせようと思った。低めの方が目が遠くなるので空振りしてくれたのだと思う。最後まで任せてもらえたのでチーム全体に信頼され始めたのかなと思う。春までは走者が出た場面で交代もあったが、少しは投手らしく投げさせてもらえるようになったと思う。中尾さんの本塁打は感謝のひと言。今季ではなかなかない序盤リードをもらえた。どんな展開になるか不安だったが、4点もらえて気持ちを楽にして投げられた」
~近畿大・中尾優斗選手(4・敦賀気比)~
「打ったのはチェンジアップ。少し甘いところにきたのが上手くはまって行った感じ。打った瞬間完璧だと思った。畠が毎試合頑張っているので、4年生2人、僕とキャプテン(田中克選手)で打って勝ちたいと昨日から話していた。結果、本塁打で勝てたのでよかった。先攻では1番打者の一打席目が大事だと思う。打つことで後につながる。一打席目で右前安打を出せたので二打席目の本塁打につながった。立命戦後からチーム状況は最悪だった。今節も1試合目勝ったのに昨日はあんな形で負けてしまい沈んでいた。今日勝てたので、またみんな上がってきたらいいと思う」
〜近畿大・山野雅之捕手(3・桜宮)〜
「初回は自分のミスで招いたピンチだったが、打者に向かっていくよう畠に気持ちを入れさせた。緩急が良かった。(11安打を浴び)打者有利なカウントにして狙い球を絞られてしまった。バッテリー有利なカウントにできればもっと楽に抑えられた。そこは投手の課題。4点先制した後に打撃陣は次の1点を取れなかったけど、畠がしっかりしていた。(最終回の場面)本当は一、二塁で勝負したかった。走者を気にせず、一人ずつアウトを取りにいった。失点はしたが、打たれた球は良く、打者がうまかったというのが正直なところ。最後も野手がしっかり守ってくれたのでチームとして勝てた。畠は春より自信がついたと思う。打者に合わせながら投球ができている。受けていて余裕があるように感じる」
〜関西学院大・竹内利行監督〜
「一回のチャンスをものにできなかった。三振が多く、低めの変化球に手を出してしまっていた。いつも言ってることができてない。実力不足。チャンスはたくさんあった。一発出れば流れが変わっていたけど、それができなかった。投手に全て代打を出したけどあまり機能しなかった。(最終回)最後の一本がでなかった。それ以前に9回の攻撃ができていればよかった。4失点が大きすぎた。優勝は完全になくなった。春はBクラスだったので、勝ち点3で終われるように同志社と関大に頑張って挑む」
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