関西学生野球秋季リーグ戦第5節京都大-関西大の2回戦が、10月5日南港中央球場で行われた。関大は初回、1番杉森2番多田の連続安打で無死二、三塁とすると、3番西田尚の二ゴロの間に1点を先制。4番平岡の犠飛から2点目を奪うと、8回にも西田尚の適時二塁打で追加点をあげた。先発の阪本大は6回に失点するも京大打線を5安打に抑え初完投勝利。3-1で関大が連勝、リーグトップの立命に並ぶ勝ち点3を獲得した。

京大 000 001 000=1
関大 200 000 01×=3
【京大】⚫︎大山-奥山
【関大】○阪本大-高橋佑
二塁打:西田尚(関)

〜関西大・早瀬万豊監督〜
「(8回の西田尚の追加点について)そろそろ打ってくれると思った。京大の大山くんは丁寧に投げていて、中盤は3者凡退が続いた。打線もコンパクトに打てていて、決して侮れなかった。先発の阪本には中途半端な高さにだけはならないようにと言っていた。オープン戦からそれなりのものを見せてくれており、完投能力も感じさせていた。勝ち点をとれ、次の立命戦はやりがいのある試合ができる。大きな山場になることは間違いない。なりふりかまわずいきます」

〜関西大・阪本大樹投手(2・履正社)〜
「これまで完投したことがなく、今日は最後までマウンドに立って終わりたかった。6回は1点取られてしまったが、内をどんどん思い切って攻めたら抑えることができた。色々な球でカウントがとれるようになってきている。次は万全の状態で挑み、なんとしても立命を倒したい」

〜関西大・高橋佑八捕手(1・龍谷大平安)〜
「今日の先発出場は急に伝えられた。出るからには勝ちにつながるプレーをしたいし、自分にとっても良いチャンスだと思った。阪本投手は球が浮く習性があるので低めに投げてもらうことを意識していた。今日はカットボールが1番良かったので多めに使った。真っすぐが浮いていてコースの真ん中に入っていたので、初回以降カットの数を増やした。(6回失点の場面)得点につながる先頭打者(京大1番佐藤)を出してしまった。追いつかれたくないので同点は防ごうと話した。立命戦が一番カギとなる。出してもらえたらベストパフォーマンスをしたい」

〜関西大・今節5安打4打点の西田尚寛選手(4・東大阪大柏)〜
「2連勝して良い流れで立命戦に臨みたいので、絶対にとるという気持ちで試合に臨んだ。振った打球が安打にならないので、調子はそんなに良くない。まだまだです。(2試合5安打4打点の結果は)自分のスイングができているからだと思う。今節の試合内容はあまりよくない。気を引き締めて立命戦に臨む」

〜京都大・青木孝守監督〜
「大山は初回は悪かったが全体としては良かった。継投は5回以降と考えていたが、徐々に立ち直ってきたのでそのまま投げさせた。バッティングも良いため代打を出すタイミングもなかった。(打撃陣は)打たされて凡打になってしまった。カットボールがこんなに多いとは予想していなかった。(6回の攻撃は)スクイズでもう1点取れたらよかった。石田君を引っ張り出して明日につなげたかった。勝ち点2の目標が消えてしまったが、(最終戦で)1つは取りたい。粘れるチームにはなってきた。投手は今日のように初回でつかまることなく、打線は序盤で1、2点とりたい」