◇関西大学Aリーグ第1節(28日・東大阪市花園ラグビー場第1グラウンド)

○関学大21-17立命大●

 「向こうの好きなようにスコアを伸ばしてしまった」と関学の野中監督は苦い表情を隠さない。昨年全戦全勝で優勝した王者関学が初戦に苦しんだ。序盤は連続トライを決め勢いに乗ったが、昨年5位の立命が前半20分、PR渡邉のトライで流れを関学から奪う。得点を次々と重ねていく立命は後半26分に粘りの連続パスからTB三島のトライが生まれ14-15と逆転。キックも決め、立命が勝負を決めたかと思われたが、関学が最後の追い上げを見せる。後半27分に投入された山戸が36分に逆転勝ちのトライを決め、閉ざされかけた全勝優勝への道を切り開いた。
 苦しい試合となったが、打倒関東に向け関西の大学が力を伸ばしている事実をひしひしと感じる結果となった立命との一戦。野中監督は試合後の取材で現在開催中の世界一を決める第8回ワールドカップ(W杯)イングランド大会で日本がの過去2度優勝の強豪南アフリカに34-32で逆転勝ちしたことに触れ、「日本代表があれだけ勇気のあるプレーをしてくださった。(その影響で各チームが)締まって拮抗した試合になったのではと話した。同日開催の試合結果は下部に記載。

【試合後コメント】
~関学・野中孝介監督~
「前半早いラグビーができてなくて、後半はテンポを上げようとプレッシャーを(選手らが)感じていた。要所でのミスもちょっとした焦りにつながったのかもしれない。だが後半はトライを(立命に)とられるまでほぼ敵陣でプレイできた。立命の試合を意識して(調整を)やってきたが、疲れで自分たちのペースを掴みきれないまま向こうの好きなようにスコアを伸ばしてしまった。(関西は)どこかが飛びぬけて強いとかがなく、拮抗している。とにかく目の前の試合にフォーカスしたい。自分たちのラグビーを精度高くできるかどうかだ」
 

◇関西大学Aリーグ第1節(28日・東大阪市花園ラグビー場第2グラウンド)結果

○天理大35-31関西大●
●同志社大19-22近畿大○