関西学生野球秋季リーグ戦第4節関西学院大-立命館大の2回戦が、9月27日ほっともっとフィールド神戸で行われた。立命は初回、2番池内の内野安打、3番横川の右前安打で一死一、二塁の好機をつくると、4番古川の左前適時打で先制点をあげる。その後、3回に1点を返されるも、4回に早田の犠飛で勝ち越す。しかし9回、先発の西川大が二死から4番松原に四球を許すと、5番片山に内野安打と続かれ降板。代わった桜井は6番赤川に中前適時打を許し同点とされる。迎えた延長10回、立命先頭の4番古川が初球を右スタンドに運び、試合を決めた。古川のサヨナラ本塁打は、4月11日春季リーグ戦第2節関学戦1回戦に続き2本目。新リーグ発足後の新記録を樹立した。連勝の立命が勝ち点2を獲得した。

関学 001 000 001 0=2
立命 100 100 000 1×=3×
【関学】佐藤、長谷、●中内-福田
【立命】西川大、○桜井-小林
本塁打:古川(立命)1号
二塁打:山足(立命)

【試合後コメント】
〜立命館大・後藤昇監督〜
「最後に桜井を置いといて良かったと思ったが、まさか同点になるとは思わなかった。(サヨナラ弾の古川の打席で)春のあたり(4/11対関学戦延長11回サヨナラ本塁打)は頭をよぎったが、まさか2回はないかなと思った。ヒットになってくれればいいと思っていた。その後の5番辰己はバントができるか、エンドランにしようかなど色々考えていた矢先での本塁打だった。9回で同点に追いつかれても、選手は前向きに勝ちにいく気持ちでやっていた。その気持ちが球にのったのでは。近大戦に続いての連勝でひと安心」

〜立命館大・西川大地投手(4・高知)〜
「最後まで投げたかったが、9回先頭の四球がだめだった。最初から9回を投げ切ろうと考えていて、体力を温存しにいってしまった。3回ぐらいからギアを上げていった。1点は取られても返せると思うので、最小失点で抑えること、先制点を与えないことを心がけた。京大戦でも出番があればできることをする」

〜立命館大・古川昂樹主将(4・立命館宇治)〜
「ホームランは狙ってなかったが、初球を狙っていこうと打席に入った。打ったのは真ん中高めの真っ直ぐ。打った瞬間いったと思った。仲間が迎えてくれるのが気持ち良い。9回にチャンスで点をとれず、いやな流れだったが、『一点とったら終わりやから』とチームで言葉をかけあっていた。(後半戦に向けて)気持ちを切り替えていきたい」

〜関西学院大・竹内利行監督〜
「春と一緒でまたあの子(古川)にやられた。途中まで負け試合だったのを延長にもっていけた。9回、キャプテンが四球を選んで二死から出塁できたのが大きい。勝ち越せたら良かったが、同点に追いつくまでがうちの精一杯。打つ方も守る方も向こうの方が上。これから先、ここで同点になったことを思い出して、一から出直して戦っていきたい。最後まで僕はあきらめません」