【野球】【秋注目の新入生特集】関学打線の中軸
アピールポイントは身長181㌢、体重85㌔の体格をいかした打撃。関西学院大の片山翔太は春季リーグ戦、1年生ながら11試合に出場、4番を任される試合もあった。
春季リーグ戦で最も印象に残っているという試合は、初出場の第2節、立命館大との1回戦(4月11日)。代打で途中出場した片山は、2打数1安打1打点2四球の活躍。「高校時代は甲子園にも出たが、それとは違う緊張感があった。ほかの先輩も大勢いるなか僕を出してくれたので」と振り返る。4番を任されたのは第4節、京都大との1回戦(4月25日)。試合の前日に打順を告げられた。上回生が任されてきた打線の主軸。松原鴻介主将からは「1年生だからといって遠慮せず、4番を任せているのだからしっかりと自分のプレーをしろ」と激励を受けた。続く2回戦でも4番に座り、2試合で9打数3安打5打点1四球と勝負強さを発揮した。
目標とする先輩は、同じ智弁和歌山高出身で現在もチームメイトの三塁手・大倉卓也選手(2年)。「僕も大倉さんみたいに大学1年生から試合に出たい」。高校3年時、憧れの先輩が大学野球で活躍する姿にその夢を描いた。広角に打つ技術、長打力、チャンスに強い打撃。走攻守を兼ね備える先輩には「緊張せずに自分のプレーをしろ」とアドバイスをもらった。
高校の野球部は部員が少ないチームだったが、関学の野球部員は約140人。「自分の代わりはなんぼでもいる。その中で試合に出るのは厳しい」と引き締まった様子もみせる。そんな野球部の雰囲気については「先輩はやさしくて良い人たちばかり。1年生から試合に出させてもらっているが、すごく声も掛けてくれるし野球がやりやすい環境だと思う」と笑顔で語った。
共に春季リーグ戦から活躍している同学年の赤川太一選手と姫野大成選手。二人とはプライベートから仲が良いが「あいつらが打ったら僕も打たないといけない」と刺激を受けている。日常生活での悩みは掃除や洗濯だと話す。下宿を始めて半年が経ち、だいぶ慣れたと言うも「親のありがたみがわかりました」としみじみ話した。
迎えた秋季リーグ開幕戦、対京都大戦(9月12日)。片山は1回戦、2回戦ともに6番レフトで先発出場、2試合で3安打を放った。「夏の方が体が自然に動く。オープン戦から調子は上がってきている」。京大との2試合で四球はなかったものの「低めの球を見極めて四球を取れる時は調子が良い」と好調時の状態を語った。
今シーズンの目標はベストナイン獲得。大学4年間では「100安打」を目標に掲げた。そのためにはチャンスでの打撃、チームバッティングがカギとなる。「ホームランも打ちたいけど、勝つことが優先。後ろにはすごい先輩たちがいる。ヒットを打って先輩たちにつなぐ」と意気込んだ。恵まれた体格を持つ怪物ルーキーが、鋭い打球で勝利をつかむ。
【一問一答】
◇野球を始めたきっかけ
父が野球をしていたから
◇好きな野球選手
西川遥輝(北海道日本ハムファイターズ)
◇ライバル
赤川太一、姫野大成(1・関西学院大)
◇モットー
チャンスでのバッティング
◇ゲン担ぎ
レッドブルを飲む
◇アピールポイント
長打力
◇チャームポイント
大きな体
◇好きな食べ物
焼き肉
◇好きな時間の過ごし方
音楽鑑賞、カラオケ
◇今、日常生活で悩んでいること
そうじ、せんたく
●かたやま・しょうた(左翼手)
右投左打
智弁和歌山高校出身
1997.3.10生まれ
180cm・84kg
50m走6.4秒
遠投95m
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