【野球】【秋注目の新入生特集】関学の新たなリードオフマン
巧打を武器に、春から1番に座る関西学院大の赤川太一。一番の持ち味は「しぶといバッティング」。詰まっても野手の間を抜いていく打撃を強みとする。春はチーム3位の打率.268を記録。「キレイなヒットにならなくても、どんな球でもくらいついていく」と自信をみせた。
一方で「緊張しすぎた」と春の開幕デビュー戦を振り返る。春の開幕節対同志社大1回戦(4月5日)。緊張するようなタイプではない赤川も、大学公式戦初出場には重圧を感じたという。「迷惑をかけたくない」と気負いはあったが、2安打1打点で3得点に絡む大活躍。プレッシャーに打ち克ち、開幕戦起用の期待に応えた。
期待の新入生として開幕前から監督に一目置かれていた赤川は、春季リーグ戦13試合中11試合にスタメン出場。1年生ながら5リーグ対抗戦のメンバーにも選出された。大学の初シーズンを振り返り、「ある程度対応できたが、自分の思ったプレーはできなかった」と厳しい自己評価。1年生にして内野の要であるショートを任される赤川は守備に課題を残す。「焦るあまり、雑なプレーがあった」。克服に向け、夏は守備に重きをおいて練習に励んだ。
関学野球部については「明るくて楽しい」と印象を語る。「予想以上に上下関係がなく、みんな優しい」。特に慕う先輩は織田大輝選手(4年)。「守備のことで悩んでいた時、同じポジションだった織田さんに色々教えてもらった」と目を輝かせた。
9月12日に行われた秋の開幕戦も1番の座をつかんだ赤川。その日は2盗塁を決め、足で魅せた。「1年生らしく一球一球食らいつく、はつらつとしたプレー」でさらなる貢献を誓う。「4年生にとって大学最後のシーズン。個人の成績というより、優勝して神宮に行きたい」。未完の大器が、3季連続優勝から遠ざかる関学を全国へ導く。
【一問一答】
◇野球を始めたきっかけ
親に教えられて
◇好きな野球選手
坂本勇人(読売ジャイアンツ)
◇ライバル
姫野大成(1・関西学院大)
◇好きな言葉
ありがとう
◇ゲン担ぎ
レッドブルを飲む
◇アピールポイント
バッティング
◇チャームポイント
笑顔
◇好きな食べ物
肉
◇好きな時間の過ごし方
友達と遊ぶ
◇今、日常生活で悩んでいること
なし
●あかがわ・たいち(遊撃手)
右投左打
広陵高校出身
1996.4.10生まれ
178cm・70kg
50m走6.3秒
遠投100m
コメントを残す