vol.271 未来の世代へ届ける思い
「京都学生広報部」は、全国の中学生や高校生に向けて、京都での大学生活や京都の魅力を発信する団体だ。2018年問題(※1)を背景に、京都の大学への進学者を増やしたいという思いから、今年結成された。立命館大や京都女子大など京都の12大学から集まった約60人の部員がSNSやイベントを通じて京都をPRする。
同部は企画・取材・編集、広報、総務の3つのチームにわかれて業務を行う。企画・取材・編集チームは中高生が興味をもちそうな京都に関する記事を執筆し、広報チームがSNSで記事の発信や外部へ向けた広報、普段の活動の報告をしている。総務チームは部の規定や取材依頼書等の作成と管理、部員の内部コミュニケーション用ブログの作成などさまざまな業務を遂行する。各チームにはプロのディレクターやクリエイターがメンターとして配属されている。メンターは、初心者も多い同部員に対し、広報や企画、取材、編集、マネジメントなど幅広いサポートを担う。
広報チームのリーダーを務める田村桃花さん(同志社女子大・1年)は「京都は観光地としてのイメージが強く、大学進学を機に京都離れをする人も多いが、逆に多くの中高生に大好きな京都に来てほしいと思い、入部したという。「活動をする中でさまざまなメディアにとりあげてもらい、それを観た人がSNSをフォローしてくれる。期待を裏切らないように活動していかないといけないと思います」と話す。
同部の活動は9月1日に結団式(※2)を行い、本格的に始まったばかり。現在は、10月1日にオープンする公式ウェブサイト「コトカレ」(http://kotocollege.jp/)の制作が主な活動だ。さまざまな情報を発信するため、毎日部員たちが集まり、執筆活動を行っている。また、10月25日に立命大で行われる「学びフォーラム(※3)」では高校生に向けてブースを出展する予定だ。
※1 2018年問題=2018年頃から日本の18歳人口が減り始め、大学進学者の減少が予測される。多くの大学で定員割れが起こることが懸念されている。
※2 京都学生広報部 結団式について
http://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000187892.html
※3 学びフォーラム=京都の大学が一堂に集まり、様々な分野による模擬講義や体験型講座を通じて、高校生や保護者の方に京都の大学の学びを紹介する高大接続のプログラム。
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