関西の学生に向け、ビジネスコンペティションを企画、開催している学生団体KBCC。「グローバルリーダーになるために必要な能力を養う機会」を提供している。

 KBCCは「関西ビジネスケースコンペティション」の略。神戸大の学生を中心に、2006年に結成された。そもそも従来の日本のビジネスコンペティションは理想論にすぎず、実現可能とは程遠いものだったという。KBCCでは、そんな既存のビジネスコンペティションとは違う新たな形を確立させ、学生たちの起業の背中を押すということを目標としている。

 結成のきっかけはワシントン大学でのビジネスコンペティション「Global Business Case Competition」だ。海外と日本の実践力の差に衝撃を受け、「関西からグローバルリーダーを輩出したい」との思いから活動がスタートした。現在では、毎年夏に合宿を含めた大きなビジネスコンペティションを行っている。

 今年のコンペティションでは、8月29日、30日にキックオフ合宿があり、最終的には10月11日に決勝プレゼンが控えている。合宿では社会人講師を招いた講義なども行うという。また、優秀なアイデアには出資金が出され、実際に事業化まで行う予定だ。

 代表を務める藪預一さん(神戸大・2年)は「今までは起業に興味があっても、資本や技術の壁を越えることは難しかった。そんな人たちの背中を後押ししたい」と語る。これからのビジネスの新しい形ともいえる学生ビジネスコンペティション。少しでも興味がある人、この夏に大きな成長をしたい人の参加を募集している。

vol.266