大阪大にちょっと変わったサークルがある。名前は「大阪大学レゴ部」。そう、子どもの頃、多くの人が遊んだあのおもちゃだ。ワークショップや展示会を定期的に行い、レゴ®ブロックの魅力を伝える彼ら。レゴ®ブロックの楽しさとは?面白さとは?阪大レゴ部副部長の大迫聡さん(工・3年)と鳥井健司さん(工・1年)に話を聞いた。
 阪大レゴ部は、当時の阪大大学院生の呼びか掛けで2012年に設立されたサークルだ。設立2年目には、ワークショップの実施や、阪大のいちょう祭やまちかね祭での展示会を始めた。現在、学生と社会人合わせて35人が所属し、阪大生のほかにも立命館大や武庫川女子大といった他大学の学生も参加している。大迫さんは「レゴが好きなら誰でも大歓迎」と笑顔で話す。
 彼らの主な活動はワークショップの実施。狙いは「子どもたちがレゴ®ブロックに興味を持ってもらうこと」だ。参加者からは「レゴ®ブロックでこんな物も作れるんだ」という声も聞こえ、子どもから大人まで幅広い年代の人が楽しんでいるようだ。さらに、ワークショップに来てくれた子どもたちが、将来「阪大に来て勉強したい」と思うようなイベントづくりを心がけている。今年度では毎月のようにイベントを実施しているという。
 作品を作る際は大体の外観を頭の中でイメージして設計する。構想も人それぞれ。新入部員の鳥井さんに、「作品を作っていて『楽しい』と感じる瞬間」を聞いてみた。鳥井さんは「作品を完成させるまでに、いろいろな試行錯誤の過程があって楽しい。誰かとレゴをするのは初めてで、新鮮だ」と語った。また、「レゴ部でのやりがいは?」との質問に大迫さんは「作品の展示会で子どもたちのリアクションを見ること」と話した。
 阪大レゴ部のこれからの展望は、大学からの部活公認化と、イベントを活発にして関西圏での知名度を広げていくこと。参加者が思わず童心に返るようなイベントを展開する阪大レゴ部の今後の活動に注目だ。      (聞き手=沢田智子・鈴木沙織)

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