【6・7月号掲載】学生の広告企画コンペ アドフェス
「大学の広告研究会の頂点を決めよう」。13年前に始まった「Adfes(アドフェス)」は、学生広告の甲子園だ。
アドフェスは、一橋大や法政大などの関東の広告研究会に所属する学生が、実行委員会として大会を運営する。大会概要は毎年1社から具体的な広告の目的を提示してもらい、目的に合わせ、参加大学はオリジナリティあふれる学生目線の企画を作成し、優勝を目指す。競い合うだけでなく企画を実現させ、クライアントの提示した目標達成まで責任を持つ。
今年のクライアントは、ビジネスに関する情報を発信する「Wantedly(ウォンテッドリー)」だ。課題は新卒採用情報やインターンシップ情報が探せるアプリのダウンロード数1・5万超えや、学歴上位層に対しての会社のブランド確立や浸透。7月の本選に向け早稲田大や法政大、明治大など15大学が企画を練る。優勝した作品は実行委員会が関連団体に交渉し、社会で実践される。
昨年のクライアント・NTTドコモに選ばれた企画は東洋大学広告研究会の「ドコモ・カシコモ前向キ美人化計画」。SNSを頻繁に利用する女子大生をターゲットに、大学でのフラッシュモブやナイトヨガが企画された。
神戸大学広告研究会「adTAS(アドタス)」は、前代表が広告について、熱くプレゼンできるアドフェスに憧れて、創設した団体。アドフェスには特別な思いを抱える。前回は本選まで進んだが、最優秀賞を逃した。2代目代表の中村友香さん(甲南女子大・4年)は「アドフェスは他大学と同じ課題でアイデアを練るため、差異が見えて面白い」とした。
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