大阪電通大がiOSスマートフォンアプリゲーム「コトノハノキセキ」の第1章を、5月15日に発表した。舞台のモデルは大阪市。たこ焼きなどのアイテムや背景など、地元の要素を盛り込んだ地域密着型アプリだ。

 同大の学生が、プロの協力で番組を制作するプロジェクト「電ch !(でんチャン)」から生まれた。本アプリは現役クリエイターとして活躍する大阪電気通信大の教員と、およそ20人の学生が協力して制作された。

 制作に参加した松浦咲里さん(大阪電通大・3年)は、プロの世界に触れたことで人生が変わったという。今までは自信が持てず、学外に作品を公開したことがなかった。しかし、プロから客観的な評価や助言を受けたり、実際の現場を見たりすることで、自信がついたそうだ。「自分が作ったものが客観的に評価してもらうのがうれしくて。やってやるぞって感じ」と振り返る。

 本アプリは静止したキャラクターや背景、文章が表示された画面をプレイヤーがタップしてシナリオを読み進めるアドベンチャーゲームだ。制作では、魅力のあるシナリオやキャラクターを作ることが重要になる。松浦さんは、キャラクターに生命感が出るよう工夫した。「他の人が思い付くものじゃ駄目だ。予想の上を行かなくちゃ」と感じていたという。

 卒業後は、「描く」分野でゲーム製作に携わる仕事に就きたいと考えている松浦さん。「このままでは駄目だと思う。あと2年間でどれだけ突き詰められるかが勝負」と意気込んだ。