京都市役所前広場にて5月17日、「自転車マナーアップフェスタ」が開催された。昨年12月に市が提言した「自転車の『見える化』」を目指す事業の一環で、会場には「自転車のルールを楽しく学ぼう!」と呼びかけるパネルが掲げられた。自転車の乗り方指導のコーナーでは、正しい徐行スピードをインストラクターのもとで練習できるブースや、ヘルメットをつけて競技用自転車に試乗できるブース、子ども向けの自転車教室などが展開された。

 ステージでも演奏やゲストコーナーなどいくつかイベントが行われたが、特に盛り上がったのは、自転車マナーについてのトークショーだ。京都府警や自転車保険を取り扱う企業をはじめ、自転車の交通に関わるゲストたちが壇上に集い、それぞれに論を立てる。専門家がそれぞれの観点から繰り広げるトークに、観客は次第に引き込まれていった。交通ルールについての○×クイズも行われ、子どもたちも楽しんで参加していた。

 さらにステージ前では、京都学生祭典のホストチームが担当する「京炎そでふれ!」のパフォーマンスも行われ、観客を沸かせた。今回初めて演舞に参加した藤田実優さん(京女大・2年)は、「緊張したが、観客の皆さんも盛り上げてくれたので楽しんで踊ることができた」と会場の活気に声を弾ませた。

家族連れも多く幅広い年代の人々でにぎわっていた今回のイベント。バラエティーに富んだ催しを通して、参加者は自転車の正しいルールとマナーを再確認できたようだ。