若者の投票率を上げるための取り組みとして、若者超会議2015が3月31日に京都市勧業館みやこめっせにて開かれた。主催は若者超会議2015実行委員会で、若者の投票率向上を目指す「学生団体ivote関西」が中心となっている。6分野で活躍する若者のゲストによるトークと提言発表の後、ゲスト5人によるパネルトークがなされた。来場者による質疑応答や提言への賛否表明も行われ、全員を巻き込んで会場は白熱した。来場者数はおよそ700人となり、ニコニコ生放送での閲覧者数は4万人を超えた。

 主催者の徐東輝(ソォ・トンフィ)さん(京大法科大学院・修士)は、「みんなが積極的に思考して議論する空間を作りたかった。これが民主主義の根本だと思うし、根本がないと何も始まらないから」と話す。実際ゲストトーク間の休憩時間には、様々な思いを持つ来場者同士で自発的な議論が行われていた。「政治観が変わった。国ではなく地域から、まず身近なところから考えるのが政治に関わる第一歩だな、と」と来場者の山元亨祐さん(関大・3年)。最後に行われた徐東輝さんの提言「4月26日、投票に行こう」には、参加者全員が賛同を表した。

 ivote関西広報局長の東大地さん(立命館大・4年)は「若者超会議は通過点に過ぎない。当面の課題は4月12日・26日の統一地方選挙までいかに発信して広めるか」と話す。統一地方選まで、日数は残りわずか。「投票で未来を創ろう」と、ivote関西は4月26日まで発信し続ける。

提言への賛否を表明する参加者
提言への賛否を表明する参加者
パネル展示
パネル展示