【野球】立命投手陣の柱 エース桜井
春連覇の期待がかかる立命館大。昨季に引き続き、今季も立命投手陣をけん引するのはエースの桜井俊貴(4年)だ。
昨春はチームのエースとして、6勝0敗、防御率0.97の成績をおさめ、立命大のリーグ優勝、2年ぶり15回目となる全日本大学野球選手権大会出場に大きく貢献。また個人としては最優秀選手、最優秀投手、ベストナインのタイトルを獲得するなど、納得のいくリーグとなった。しかし、昨秋はリーグ開幕当初から力みが出てしまい、2勝2敗、防御率2.94と成績は低迷。「春の球数の多さが秋に影響した。強い球を投げようと意識しすぎてしまった」と自身を冷静に分析する。
課題克服に向け2月のキャンプでは、ストライクゾーンにしっかり投げることを意識したピッチングを実施。体力強化のために走り込みも行い、下半身を一から鍛え直すなど様々なメニューをこなした。また、現在新たな変化球も取得中。「春のリーグ戦が始まれば使っていく。決め球として使うことができるように精度を上げていきたい」。
昨年11月に台湾で開催された第1回IBAF21Uワールドカップでは、アマチュアながら日本代表に選出され現役のプロ選手とともに世界と戦った。「一球のミスで流れが変わる世界大会で一球の大切さを学んだ」。一方で「同世代でプロとして活躍している選手もいたので楽しめた」と語る。その他にも、プロ選手から試合後の体のケアについて教わるなど大会を通して様々な経験を積んだ。
最高学年として臨むシーズン。「最後ということはあまり意識せず、自分のできることをしっかりやる」と力強く語った。目標は「負けない投手」。球数を減らし、最大の武器であるコントロールと球のキレで勝負する。今年3月、関東遠征の際に行われた明治大との練習試合では、6回を無失点に抑える好投を見せるなど開幕に向け仕上がりは万全だ。チームの目標である春秋リーグ連覇、その先にある日本一に向けて、立命館のエースがチームをけん引する。
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