【野球】関学 左腕エース佐藤
「守り勝つ野球」をモットーに掲げる関学を支えるのは投手陣だ。中でも昨季、投手陣の柱として活躍した佐藤大誠(3年)にはエースとしての期待がかかる。竹内監督も「投手は佐藤、中内を中心に。特に佐藤には期待している」と語るなどその信頼は厚い。
直球の最速は130キロ台後半と飛びぬけて速いわけではない。低めにボールを集め打たせてとる投球が持ち味の技巧派左腕だ。昨春季リーグから主力としてマウンドに上がり、防御率1.09をマーク。秋季リーグでは、関西大、京都大相手に完封勝利するなど3勝をあげ、自身最高の成績をおさめた。
しかし、佐藤は「3勝できて自分としては良かったが、チームとしてはあと1勝していれば神宮に行けたので悔しい」と昨季を振り返る。中でも10月5日の近大戦は印象深い一戦となった。この試合佐藤は先発のマウンドに立つも、試合をつくれず途中降板。自身に黒星こそつかなかったが、チームは逆転負けを喫してしまった。結果論ではあるが、この試合に勝利していれば優勝できたかもしれない。1勝の重みを痛感する試合となった。
昨季の反省を踏まえ、オフにはウエイトトレーニングや走り込みを行い球速アップに努めた。「高めにボールが浮いても空振りが取れるくらい力強いボールを投げたい」。課題の球威に着目し努力する姿で、勝利に対する貪欲さを見せる。
「自分の投球で表現できるかはわからないが、野球に取り組む姿勢でチームを良い方向に引っ張っていけたら」とチームの柱としての自覚も芽生えている。目標はリーグ優勝、そして神宮大会出場。個人としては、ベストナインが目標と語った。関学投手陣の大黒柱として真価が問われる年になりそうだ。
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