【野球】関西学生野球開幕前特集 vol.3 立命館大
昨春リーグ制覇を成し遂げ、秋はあと一歩のところで優勝を逃し2位に終わった立命館大。チームを20年率いた松岡憲次監督に代わり、今季から後藤昇監督が指揮を執る。
前任の松岡監督が指揮を執った20年間で、チームは12度のリーグ優勝を経験している。常に「強い立命」のイメージを与えてきた。強さは今季も健在だ。昨年の主力メンバーが比較的多く残っており経験面の不安がない。
攻撃陣は昨年からチームを牽引してきた3番横川、4番高島、5番古川のクリーンナップが充実。大学野球日本代表メンバーの遊撃手山足、堅守の二塁手有友、中堅手尾松のセンターラインが安定し、守備面にも不安は感じられない。手探り状態で決まらなかった捕手は、元気さでチームを引っ張る小林が枠を埋めてくれそうだ。「的確なアドバイスができる。守っていて安心できる選手」と後藤新監督は期待を寄せる。
投手陣の3本柱は他チームを寄せ付けない。昨春、最優秀選手、最優秀投手、ベストナインの3冠を獲得した絶対的エース桜井。最高学年としてチームを支える右の西川に加え、期待の左腕東も昨秋にはリーグ1位の防御率0.39をマークし、鮮烈なデビューを果たした。後藤監督は「あと1人育成できれば」。圧倒的なリーグ制覇を目指す立命にとって、更なる1本の柱が必要となる。
チームのスローガン「結束~志を一つに~」は新4年生を中心に話し合い決定した。古川主将は選手と監督をつなぐ懸け橋を目指す。今季からのチームは劣勢でも明るく元気さを保つ。「昨年より実力はある。4年生が中心となり元気。少ないチャンスで盛り上がれる」。主将はチームの底上げのために2、3年生の成長を期待する。
オープン戦ではエース桜井が3月13日の明治大戦で6回まで無失点と圧巻の投球を披露し、仕上がりは順調だ。これまで不調だった4番の高島も3月16日の青山学院大との一戦で本塁打を放ち、復調の兆しを見せた。
不安要素は、練習の成果を試合で発揮する精神力が携わっているかどうか。オープン戦で自信を手にし、覚悟を一つにした立命が他大学の前に立ちはだかる。
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