【野球】関西学生野球開幕前特集 vol.5 関西学院大
昨年は春・秋ともにあと一歩及ばずリーグ2位に終わった関学。
「詰めが甘かった。気持ちで負けてたらあかん」と竹内監督は険しい表情で昨季を振り返る。主将の松原(4年)は「去年悔しいを思いをした先輩の分も頑張らないといけない」と今季へ向け気合いは十分。
投手陣は今季も左の佐藤、中内、後藤田の3年生トリオが盤石の三本柱を形成する。さらに、佐藤との左の2枚看板候補に長谷(2年)の名前が挙がる。昨秋の新人戦では、先発として6回を無失点に抑える鮮烈なデビューを果たした。指揮官も「調子が良ければ起用する」と太鼓判を押し、今リーグ戦でのデビューが期待される。また、2013年秋の最優秀選手、最優秀投手の宇都宮(4年)については「出遅れているがリーグ戦で追いついてくれる」と、エースの復活を待ち望む。
一方で、4年生のレギュラーが抜け、上位打線をごっそり失った攻撃陣については新戦力の台頭が待たれる。多くの実戦経験を持つのは松原(右・4年)、松下(捕・3年)、大倉(三・2年)の3人。新戦力として、岡山(一・3年)川﨑(二・4年)、織田(遊・4年)、菅原(外・4年)、近本(外・3年)の名前が挙がるが、固定はオープン戦の結果次第となる。4番に座った経験もあり今季も攻撃の要となる松原は「打線が弱くなってるのはみんなわかっている。守備を固めて、攻撃はバントやエンドランなど小技を取り入れ何とか1点という形で」と理想の攻撃にスモールベースボールを掲げた。
松原は新チームの強みを「一体感」だと話す。「自分が言ったことをチームメイトはきっちり聞いてくれる。全員が同じ方向に向くのは一体感の強いチームだといえる」。関学の精神的支柱ともなる松原。竹内監督は「練習でも一番声を出して引っ張ってくれている」とその背中に信頼を寄せる。
昨年果たせなかった神宮大会出場へ向け、まずはリーグ制覇へ。スローガン「結束~ゼロからの挑戦〜」のもと、一体感を強めた関学は今季も関西学生野球の台風の目となる。
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