【野球】関西学生野球開幕前特集 vol.2 同志社大
近年、成績が低迷している同志社大。リーグ4連覇を成し遂げた以降は、昨秋までの6回のシーズンで6チーム中5位を5度も味わった。新監督、新主将の就任で立て直しなるか。
昨季は4チームに勝ち点を奪われ、総合で3勝9敗。28季連続で最下位の京都大にも勝ち点を献上するなど奮わない成績だった。
黄金期を作り上げた名将小玉孝監督の後任として、昨年12月1日付けで澁谷(しぶたに)卓弥監督が就任した。方針は「野球だけでなく目の前のことに全力を尽くすチーム」。
新チームの主将、川端はチーム内で唯一、リーグ戦でベストナインに選出された実績を持つ。日本代表選考合宿にも参加した経験があり、実力は折り紙付きだ。4番、主将、捕手を任されている川端はチームの扇の要。「勝つために必要なのは一体感」と話す。
新チームの現状に「いい意味で突出した選手がいない」と監督と主将は口をそろえる。各ポジションのレギュラー争いが激しく、チーム内の実力は横一線だ。一塁手は若手の竹中が一歩リード、二塁手は昨年から試合を経験している大西がいるがこちらも固定とは言えない。三塁手は井手、矢野の争いが続く。遊撃手も3年生の片山と4年生の末永が火花を散らす。外野手も4年生の宮川を中心に3枠が争われる。
投手陣の核として唯一期待されるのは、1年生のころからマウンドを任されてきた柏原(4年)。「チームのために、調子が悪い時でも勝てる投手に」。エースとしての自覚が勝利を引き寄せるか。
目標の「全国制覇」へ。一体感と「We are challengers」のスローガンを胸に、澁谷新監督率いる同志社が新たな歴史の扉を開く。
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