【タッチフット】【1月号掲載】神戸大 2年ぶり日本一
学生代表の神戸大は、社会人王者の関西アウィリーズを44―21で下し2年ぶりの日本一に輝いた。最優秀選手賞にはQB上田が選ばれた。
「うれしい。1年間やってきたことが実を結んだ」と主将のC古城が話せば、MVPに輝いた上田も「みんなのおかげで1年間QBとしてやってくることができて幸せ」と声を弾ませた。「(オフェンスもディフェンスも)爆発した」と裵祥任(ペ・サンイン)コーチ。圧勝で有終の美を飾った。
前半から勢いに乗る。第1Q2分、上田からG谷本へのTDパスで先制すると、その後の全ドライブで得点を挙げた。ノーハドルを多用するなど、息もつかせぬ猛攻で前半だけで3TD。「速いテンポでの攻撃を心がけた」と裵祥任コーチの采配が当たった。
後半はディフェンス陣が奮起。DLがプレッシャーをかけ、DBがパスルートを確実にふさぐ定石通りのプレーで得点を許さない。試合終了間際にTDを奪われたが、技術で上回る相手をほぼ完封に抑えた。第4Qには谷本が自陣ゴール前からインターセプトTDを奪い突き放した。ラストプレーは上田からWR谷端へのパス。同学部同学年の2人。この試合で引退となる4年生のTD劇で試合を締めくくった。
今季は選手層が厚くなり部内の競争が激化。練習の質も上がり、チーム全体のレベルアップが日本一につながった。
来季の目標はもちろん連覇だ。2002年以来14大会、連覇から遠ざかっている。「勝ちにこだわる文化を引き継いで連覇したい」と主将の古城。神戸大の挑戦は続いていく。
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