【ラグビー】【1月号掲載】関西王者3連敗
関東との実力差は埋まらなかった。第51回全国大学ラグビーフットボール選手権大会セカンドステージが昨年12月14日から27日にかけて行われ、関西勢は全チームが準決勝進出を果たせなかった。関西を無敗で制した関西学院大も3戦全敗。11年度に天理大が準優勝して以来、低迷が続いている。
今大会での関西勢の勝ち星の合計はわずか4つ。関西王者の関学は明治大、筑波大、大東文化大に3連敗で試合を終えた。天理大が2勝でプールA2位だったが、同志社大、立命館大はプールDで3、4位。関西2位の京都産業大も1勝を挙げるのがやっとでプールC3位に終わった。
「しつこさが違った」。選手は口をそろえる。関学の鈴木主将は筑波大との試合後「予想以上のブレイクダウンのプレッシャーだった。取り負けてからもタックルをしてきて、しつこさが伝わってきた」と語った。同志社の田淵主将も「2人目が速い。(ボールを取ろうという)しつこさが違った」と早稲田大との一戦を振り返った。
同志社の山神監督は「(関東のチームは)80分間気を抜かない。厳しいリーグ戦を何度も経験している」と評する。しかし、「関西のレベルが低いとは思わない。少しずつ細かいところやしつこさを詰めていかないといけない」と関学の野中監督。必要なのはあと一歩の詰めの部分か。
日本ラグビー界のさらなる発展のためにも関西勢の成長は不可欠だ。田淵は「後輩たちには良い経験になったと思う」と話した。厳しい結果を受けとめ、一歩ずつ前進しなければならない。関西勢復活への道はこれだけだ。
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