【サッカー】関学 初Vならず 終了間際に失点
◇第63回全日本大学サッカー選手権大会決勝(12月21日 味の素フィールド西が丘)
<関西学院大(関西第3代表)0-1流通経済大(総理大臣杯優勝校)>関学は決勝で流経大に敗れ、初優勝を逃した。拮抗した展開が続くも、終了間際の87分に失点。流経大は総理大臣杯と合わせて2冠を獲得。2004年の駒澤大以来となる夏冬連覇を達成した。
◎無念さ 来季「忘れない」
FW呉屋が最後まで沈黙した。流経大のDF今津にマンツーマンで張り付かれ、シュートの体制に入れず。「僕が強引にでもシュートに持って行けていたら、違った展開になっていた。責任を感じている」。試合後は悔しい思いが口をついて出た。
相手の流経大も、ペースを握れない時間が長かった。しかし終了間際、FW江坂のミドルシュートで少ないチャンスをものにした。呉屋は「相手の『決めきる』っていう勝負強さにやられた」。
快挙のシーズンだったことは間違いない。7月の天皇杯ではJ1神戸を撃破し、夏の総理大臣杯で初の4強入りを達成。インカレでも初の決勝進出で歴史を塗り替えた。それでも、主将のDF福森は満足感を口にすることは無かった。「歴史のためにサッカーをしてきたのではない。目標の大学日本一を達成できなくて、悔しい」。
「昨季の4年生の悔しい思いを引き継いで、今季を過ごしてきた」。選手らは口をそろえて話していた。その気持ちをぶつけるかのように戦い、決勝まで勝ち上がった。
だからこそ、3年生の呉屋は「僕にはまだ流経大にリベンジする機会が残っている」と力を込めて話した。「長々と悔やんでいるのでは、それこそ4年生に申し訳ない。今度戦ったとき、必ずこの借りを返す。それは自分の義務だと思っている」。次の最上級生が話す口調は、頼もしかった。
【前半】関学0-0流経大
【後半】関学0-1流経大
【試合終了】関学0-1流経大
【得点】流経大:FW江坂(87分)
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