VOL.230 漢の自撮り
自分で自分の写真を撮る「自撮り(じどり)」。2013年にはオックスフォード辞典による「今年の流行語」に自撮りを意味する「Selfie(セルフィー)」が選ばれた。SNSを見ると、上目づかいや困り顔、あひる口といったかわいい自撮りが並ぶ。今回は男の硬派な自撮りを追究。自撮り経験のない男子大学生らが挑戦した。
◎加工という仮装
「自撮りは一つの自己呈示」と関西大の串崎真志教授。人は人物画像に注目する習性があるため、自撮り写真をSNSに投稿することで周りの目を引くことができコミュニケーションも広がる。また、スマートフォンアプリなどのツールを使い加工をすることで変身願望も満たされる。「変身は人にとって魅力的。加工という仮装をしている」。
◎心理学から見る 男性らしさ
心理学で注目されているのが顔の縦横比(fWHR)。眉の下から上唇の上までの長さ(縦)と顔の幅(横)を比較した時に、横幅が広い方が男性らしいと感じるという。「一方、草食系男子という言葉が広まり始めた頃から、フェミニンな男性が好まれる傾向も」と串崎教授は話す。
◎実際にやってみた
企画の目的を知らない2人の男子大学生に自撮りを依頼。フォトンスタジオ(大阪府吹田市)の写真家の澤一雅さんから受けたアドバ
イスを基に撮り直してもらった。
Yさん(左)は目がパッチリとしてかわいらしさが出ていることを指摘。顎を引いてにらむようにした方が男らしくなる。Tさん(右)については背景の粗雑さを改善点として挙げた。
◎自撮り心得
□ 一方向から光を当て、顔に立体感を作る!
□ 顎を引いて真正面からにらむ!
□ 目線をわざと外すのもgood!
□ カメラを構えてその場で一周回り、いい構図を探そう!
□ 目が腫れぼったい人は、目線の角度を工夫しよう!
コメントを残す