◇関西学生サッカー後期リーグ第9節(11月8日 高槻市立萩谷総合公園サッカー場)

<関西学院大3-0大阪体育大>関学は6連勝。MF小林のゴールを含む3得点で、退場者を出した大体大に快勝した。この後の試合で首位の阪南大が優勝を決めたため関学の優勝の可能性は消滅したが、手堅く2位をキープした。

 数的優位をうまく生かした勝利だった。分厚かった相手のブロックも、1人減ったらスカスカに。関学のテクニシャンが、その穴をうまく広げた。

 1点リードの54分、迎えたCKのチャンス。ショートコーナーを蹴った小林は、PAの外側でもう一度ボールを受けた。クロスを上げると誰もが思ったが、「ゴールの方を見たら、コースが空いているのが見えて」。意表を突いたシュートがネットに突き刺さるまで、相手GKは一歩も動けず。10人の大体大がニアサイドへの警戒に人数をかけられない状況をうまく利用した1点になった。

 本調子というわけでもない。体力面に不安を残し、前々節は久々のスタメン落ち。前節は真っ先に交代を告げられた。「得点にも絡めてなくて、課題とは感じていた」。だからこそ、結果を出した試合後、開口一番に「ゴールも決められたし、とにかくよかった」と顔をほころばせた。

 エースのFW呉屋がこの日、珍しく不発だった。それでも、チームは4戦連続の大量得点。「関学は呉屋しか決めないと思われているのが嫌」。小林が昨年から何度も口にしてきた台詞からは、心強さが感じられる。

◎出岡 先制点「アシスト」

 43分、小林のFKにMF出岡が飛び込み、頭で合わせた。これでコースが変わって相手DFに当たり、先制のオウンゴールに。「セットプレーは得意じゃないけど、ゴールにつながってよかった」。本職はFW、得点感覚に優れたボランチが、うまくゴールをこじ開けた。

【前半】関学1-0大体大
【後半】関学2-0大体大
【試合終了】関学3-0大体大
【得点】関学:OG(43分)、MF小林(54分)、MF池田(89分)

この記事に関する写真はこちら:https://www.facebook.com/UniversityNewsNetwork/photos/a.588528491157155.1073741833.430773716932634/878118685531466/?type=1&theater