◇関西学生サッカー後期リーグ第6節(10月19日 キンチョウスタジアム)

<関西学院大3-0関西大>前期の関関戦で落とした調子を、後期の関関戦で完全に取り戻した。20分、MF森のゴールで先制すると、26分にもMF小幡がPKで追加点。後半にもダメ押しの3点目が決まり、関大を圧倒した。

 関学がリーグ初黒星を喫したのが9月7日、第11節の関関戦。以降はそれまでの好調が嘘のようにブレーキがかかり、4節もの間勝ち星を逃す憂き目にあった。だからこそ、「絶対にリベンジしたいという気持ちは全員が持っていた」(DF福森)。しかし、離脱中のMF泉に加え、チームの得点のおよそ半分を挙げるエースFW呉屋も出場停止で不在。暗雲を消し去れるかは、残ったメンバーの底力にかかっていた。

 まずは森が魅せた。ハーフライン付近でボールを受けると、ドリブルで持ち上がってから意表をつくミドルシュート。鮮やかな弾道で豪快にネットに突き刺した。呉屋が不在の分、「いつも以上にゴールへの意識はあった」。

 呉屋に代わって先発したFW浅香も奮闘した。強靭なフィジカルを生かしてポストプレーに徹し、早い動き出しからチャンスも生んだ。「浅香の良さを存分に出せたのはよかった。呉屋がいないと点取れないと思われたら悔しいので」。収穫を口にする福森の表情は明るい。

 3連勝。勢いの要因を聞かれた森は、短く答えた。「全員でやるしかなくて。もう負けられないから」。リーグ逆転優勝を狙うチームに、強さが戻ってきた。

【前半】関学2-0関大
【後半】関学1-0関大
【試合終了】関学3-0関大
【得点】関学:MF森(20分)、MF小幡(26分=PK)、MF小林(59分)

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