◎関学 雪辱果たすか
関西学生野球秋季リーグは第4節まで終了し(9月25日現在)、4大学が勝ち点2で並ぶ混戦となっている。関西大が勝率差で首位。2位に関西学院大。立命館大と近畿大が同勝率で3位に並び、 同志社大、京都大と続く。 
勝ち点を1つ落とし、逆境に立たされた関学が秋季3連覇へ意地を見せた。第4節、春季目の前で優勝をかすめ取った立命にリベンジの一戦。一敗も許されない緊張感の中、昨季首位打者の主将中島がけがで欠場し、4連勝中と勢いづく相手に苦戦が予期されていた。
「代わりの選手がやってくれる」。主将の期待にチームは応えた。1回戦、打線は立命のエース桜井を捉え3回でマウンドから引きずり降ろした。中島に代わり4番で出場した松原が先制打を決めると、セカンドでスタメン出場した川崎も打点を挙げ8得点の猛攻で初戦を制した。
 連勝したい2回戦。1回戦で4安打4打点と活躍した1番出口が就活で離脱。主軸を欠く中、チーム一丸となって臨んだ試合は先発の後藤田が完封し勝ち点を奪取した。自力優勝は無いが首位関大が勝ち点を1つでも落とせば優勝の希望が見える。関学は残り試合を全勝するだけだ。

◎立命 一転窮地に
一方、春秋連覇に向け足踏みとなってしまった立命。2節連続で勝ち点を取ったことで、「選手たちに気の緩みがあったのではないか」と松岡監督。機動力野球を掲げるチームに関学戦後「まず技術を磨いてから走れ」と叱責した。主将の古川敬は「2敗したという結果を受け止めて、後は全勝する」と後ろを向かなかった。
 自力優勝が消滅している関学。首位関大との直接対決を残す立命。そして最も優勝に近い関大。今リーグは三つどもえの戦いの様相を呈している。