関西学生アメリカンフットボールリーグが8月29日に開幕した。京都大は初戦の龍谷大戦、第2節の神戸大戦ともに敗北を喫している。昨季、13年ぶりに立命館大に勝利。今季は18年ぶりの優勝への期待が懸かっていただけに、監督や選手らの表情は晴れない。
 「開幕2連敗は正直厳しい。京大始まって以来最大の山場」と第2節を終えて西村監督はため息を吐いた。初戦は、昨季残り11秒で逆転勝利した龍谷大。相手に先制を許すも第1Q終盤に逆転し、逃げ切りたいところだったが、第2QにTDを献上し9―14で敗北。続く神戸大戦は相手陣奥深くまで侵入するシーンも数多く見られたが、好機を生かせず無得点で終わってしまった。
 2試合を通して目立ったのが勝負どころでのオフェンスのミスだ。「オフェンスはもう少し機能すると思っていた。チャンスで点を取れないのはしんどい」と監督は指摘する。QB林田のパスミスやファンブルのほか、2試合で合計8本のインターセプトを取られるなどターンオーバーも多い。龍谷大戦の第4Q終盤では、TDを決めれば逆転できる状況でゴール前10ヤードの位置まで攻め込んだ。しかしTDパスは相手守備のカットにより失敗。さらにフォースダウンギャンブルを試みるもファンブルし、得点にはつながらなかった。
 2試合を振り返って西村監督は、「次の近畿大戦が鍵となる。メンバーの見直しが必要」と話した。昨年ルーキーながら得点を決め、見せ場を作ったWR河野や、188㌢の高身長を生かしてパスをキャッチするWR白根など、けがで出場を控えていた主力選手らも復帰のめどが立っている。リーグ終盤には学生王者の関西学院大、立命などの強豪校との対戦が待ち受ける。1部リーグの残留争いから早く逃れるためにも、リーグ中盤にかけて、オフェンス陣の大幅な立て直しが必須だ。