◇関西学生サッカー前期リーグ最終節(9月7日 ヤンマーフィールド長居)

<関西大3-1関西学院大>第59回関関定期戦を兼ねた前期リーグ最終節は、降格圏に沈む関大が2位の関学に快勝した。FW竹下、MF和田のゴールでリードすると、1点を返された後の83分には途中出場のFW大本がダメ押しの3点目を挙げ、突き放した。関関定期戦での関大の勝利は3年ぶり。

 受けに回る時間が長くても、守備に、カウンターに、全員でピッチを駆けずり回る。「走り勝ちですね」。和田は笑顔で振り返った。

 2点目が象徴的だ。高い位置でボールを奪うと、右サイドをDF望月が駆け上がる。素早くクロスを上げ、ゴール前で和田が押し込んだ。早い展開に相手DFは置き去りだった。

 リーグ11位の関大が、ここまで無敗の関学に立ち向かうのだから、試合前に「自信は無かった。勝ち点1取ろうって」(和田)と弱気になっていたのは無理もない。しかし、それをプレーに引きずらず、逆に集中力で相手を上回った。

 およそ4カ月ぶりとなるリーグ戦での勝利は、巻き返しの兆しとなるのか。「インカレ(全日本選手権)を目指すなら、今後も勝つしかない」と和田。望月も「今日の勝利は自信になる」。弱気は、とうに吹き飛んだ。

◎関学 11戦目にしてリーグ初黒星

 首位を勝ち点差1で追っていた関学にとっては、計算外の敗戦となった。激しい守備に手こずり、まともに崩してのシュートは数本のみ。「ハードワークは自分たちのウリ。でも、今日は相手の方が最初から上だった」。主将のDF福森は肩を落とした。

【前半】関大1-0関学
【後半】関大2-1関学
【試合終了】関大3-1関学
【得点】関大:FW竹下(27分)、MF和田(58分)、FW大本(83分) 関学:MF小幡(67分)

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