神戸大の全国唯一のオールナイト大学祭「厳夜祭」が、今年度から午後１０時終了に変更された。また、例年許可されてていたアルコール類の提供も禁止になった。

　厳夜祭は夜間生が中心となって開催していた学祭。厳夜祭の実施には「夜間生がいること」といった条件があるが、神戸大は２００７年度から夜間コースの募集を停止。そのため夜間生が年々少なくなり、毎年開催が危ぶまれていた。

　今回の変更は大学との協議で決定。夜間生が厳夜祭に携われなくなったこと、近隣住民からの苦情や安全管理などが主な理由だ。

　学生からは今回の決定に批判的な意見もある。しかし、毎年厳夜祭を訪れる夜間生ＯＢが「形態が変わっても夜間生の歴史を伝える祭りになってくれれば」と話すように、厳夜祭の存続自体を歓迎する声も上がる。賛否両論の仲での開催になりそうだ。