【野球】【6・7月号掲載】立命 9回勝ち越し初戦突破
4大会ぶりの1回戦突破に松岡監督は一言、「よかった」と息をもらした。
6月11日に行われた第63回全日本大学野球選手権大会1回戦、立命は奈良学園大と対戦。全国の舞台での関西対決となった。3回に先制を許すも、5回に追いつき試合はこう着状態に。延長戦かと思われた9回、4年生の7番横川が大学初本塁打を放つと打線がつながり、さらに1点を加え奈良学園大を攻め立てる。裏の攻撃をしっかりと抑え、3―1で勝利。13年ぶりの全国での勝ち星を獲得した。
関西学生野球リーグ屈指の好投手で、今試合も9回1失点の完投勝利を挙げたエース、桜井。試合後、「全国で勝つためにやってきた。ひとまず勝利できたのは収穫」と語った。リーグ戦中から連投の目立つ桜井だが、春季キャンプにおいて1200球超の投げ込みを実施。「最後の1球まで全力の投球ができるように」との言葉通り、終盤でも自身最速の145キロの直球がさえわたった。
「いつもは投手に頼りきりだが、今日は打線もつながった」と語るのは、1回戦突破の立役者、横川。前の打席三振に打ち取られた決め球のスライダーをライトスタンドへ叩き込み、試合を決めた。本塁打について横川は「(打球が)上がり過ぎたかと思ったが、手応えはあった」と笑みをこぼした。
決定力の不足は、リーグ戦中からの課題だった。今試合の前半も長打を放つが後続が得点につなげることができない。9回は、一つの課題を克服し勝利へとつなげたイニングだった。
なお、立命は2回戦で大阪体育大に敗北。目標としていた関東の大学との対戦は叶わなかった。
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