<●関西学院大7―31パナソニック○>(王子スタジアム)

 終始攻撃のペースをつかめなかった。第2Qに先制を許すと、前半終了間際にはQB斎藤が「全く気付くことができなかった」というQBサックから失点。すでに大差をつけられた終盤、WR木戸がようやくこの日初得点を決めるも、反撃むなしく惨敗という結果に終わった。

 昨季には3年連続、これまで史上最多26回の学生王者に輝いている関学。学生相手にはもはや向かうところ敵なしといっても過言ではないが、社会人との力の差は否めない。

 「オフェンスが足を引っ張っている」と斎藤は言う。相手ディフェンスの堅守に苦しみ、攻撃のシリーズで2TDを取られてしまうなどミスが多発。「昨リーグの自分よりも落ちている」と自身のプレーを見つめ直した。

 「4年生がしっかりしていない。準備が足りない」。現在のチームの課題について、主将のRB鷺野と斎藤は口をそろえる。格上との対戦を見据えてしっかりと取り組んできたつもりだが、まだまだ甘かった。「このままでは秋リーグは勝てない。ライスボウルにも届かない」と鷺野。目標とする全国制覇を達成するには、まだ準備が足りないようだ。