◇関西学生サッカー選手権大会準決勝(2014年5月28日 ヤンマーフィールド長居)

<関西学院大2-1阪南大>関学が2002年以来12年ぶりの決勝進出を決めた。FW呉屋の2発でリードすると、終盤の阪南大の反撃を1失点で抑え逃げ切った。関学は31日の決勝で大阪体育大と対戦する。

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 今季、関学には1つも黒星がついていない。今の攻撃力がある限り、関学が負けることはないのではなかろうか。そう感じさせるほど、圧倒的な試合だった。

 結果を出し続ける呉屋の存在は何よりも大きい。今季出場した全ての試合でゴールをあげている好調ぶりをこの日も発揮して2得点。中でも10分、オーバーヘッドで放った大胆な先制弾は見る者を驚かせた。体勢こそ少し崩れていたが、「きれいに打とうとは考えていなかったし、入ればなんでもいいと思った」とすまし顔だ。

 呉屋は「周りが引き立てるのがうまいから自分はゴールだけに集中できる」と話す。63分の2点目がそれを象徴していた。MF宮村のパスカットからカウンターが始まると、MF小幡を経由して呉屋のシュートまで、わずか5秒ほどと隙のない連携。成山監督は言う。「チームメイトから信頼されているし、(呉屋も)それに応えている」。

 指揮官にとって明るい材料となる選手が、もう1人いる。昨年U-19日本代表にも選出されたMF小林が怪我から復帰し、79分にMF出岡と交代でピッチに入った。投入直後にボールを受けると、素早いドリブルで一気に左サイドを駆け上がる得意のプレー。成山監督は「ボールを持ったらいい動きを見せていた」と一定の評価を与えた。

 目標の関西制覇が目前に迫り、「このチャンスは必ずものにしたい」と主将のDF福森は意気込む。結果を出す呉屋、好連携を見せる中盤、復帰した小林。決勝戦で彼らの力が融合されれば、優勝に手が届きそうだ。

【前半】関学1-0阪南大
【後半】関学1-1阪南大
【試合終了】関学2-1阪南大
【得点】関学:FW呉屋2(10分・63分) 阪南大:DF康(90分)

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