【野球】京大 同志社を完封 エースで第1戦奪取
関西学生野球春季リーグ第5節、同志社大−京都大、関西学院大−関西大の1回戦が5月5日甲子園球場で行われた。先制に成功した京大は4回に7番森本、9番田中の適時打などで、2点を追加。先発田中は悪天候の中、落ち着いた投球で、3−0と完封勝利を挙げた。関学−関大は5回、関学は2番濱元、3番徳田、4番中島の連打で一挙3点を奪い、7−1で関大に勝利した。
試合を通して雨が降り注ぎ、いつノーゲームになるか分からない状況。初回に幸先よく先制してからは、「早く7回まで終わってくれと思っていた」と寳監督はおどける。
その思いに応えたのが、先発の田中だ。6安打完封の安定したピッチングは同志社打線の勢いをことごとく削ぎ、試合をテンポよく進めた。
マウンドの状態は悪く、「だましだましだった。自分でもよく投げていたと思う」と疲れを隠せない様子。それでも制球は常に安定し、要所でのカーブが凡打を量産させた。唯一のピンチだった7回一死二・三塁の場面でも慌てることなく、三振と三ゴロで打ち取る。「本人は落ち着いていたし、代える気はなかった」という寳監督は余裕の表情だ。
自身も甲子園初勝利となるが、「明日勝ってやっと評価できる」と努めて冷静。明日の登板について寳監督は「(勝ち点の)チャンスだからいろんなことを考えてやっていく」と明言を避けた。だが、4月20日の近大戦では4回からリリーフとして連戦で登板、チームのサヨナラ勝ちにつなげている。京大待望の勝ち点を明日、田中がもたらすのかもしれない。
同志社 000 000 000=0
京大 100 200 00×=3
【同志社】●柏原、矢野敦、花田、隠岐−川端
【京大】 ◯田中ー小野
関学 020 030 011=7
関大 000 000 001=1
【関学】◯中内−仲川
【関大】●石田、江口、水師ー久米、響
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