理化学研究所は「研究不正再発防止のための改革委員会」を設置した。10日に東京都内で開かれた初の会合では、研究不正の防止策や倫理教育などの改革案を5月中にまとめる見通しを示したが、13日の第2回会合で方針を転換。検証対象を研究不正の再発防止策に絞り、提言を急ぐことを決めた。

 同委員会は、STAP細胞に関する論文問題を受けて設置されたもの。委員は外部有識者6人で構成され、関西からは大阪大全学教育推進機構の中村征樹准教授が選出された。委員長に選出されたのは、東京大名誉教授で新構造材料技術研究組合理事長の岸輝雄氏。研究不正を防ぐルール、ルールを守るための運用体制、広報のあり方の3点に沿って、急ぎ議論を進めるという。