西宮市は、今年度より夙川河川敷での花見への規制を強化する。桜の落花が予想される4月14日までは午後6時以降の宴会が、14日以降は終日禁止となる。学生に対する苦情が増えている現状から、規制強化に踏み切った。

 今回規制の対象となったのは夙川河川敷で、毎年多くの人が訪れる花見スポットだ。サークルやゼミのイベントとして夙川で花見をする学生も多い。近隣の住民から春の風物詩として認識される一方で、大学生のマナーの悪さから西宮市役所へ寄せられる苦情がここ2年で急増した。

 市の担当者によると、苦情の7割ほどが大学生関係のもの。学生に規制を周知するため、関西学院大、神女学院大をはじめとする市内6大学、3短大に西宮市は文書を送付した。花見に関する現状を知らせることで、騒ぎの抑制を狙う。

 周辺住民はさまざまな見方を示している。幼い子どもを持つ母親は、「学生が酔って子どもに話しかけてくることがあったので怖い」と話す。しかし、昔から夙川に住む男性は、「マナーが悪化しているとは思えない。最近、行政は何かにつけ規制し過ぎ」と厳罰化に難色を示している。

 「当事者」である関学大の学生は「夜の桜を見ながらお酒を飲むのは楽しかった。午後6時までの制限は厳しすぎる」と不満を漏らす。別の学生も、規制は仕方ないとしながら「規制とは別の方法もあったのでは」と話した。

 夙川河川敷の花見客に寄せられた多くの苦情。大学生としての自覚をもった行動が求められている。