大学生シンガーソングライターとして活動している奥嶋駿介さん(大阪府立大・4年)。彼が作詞作曲した卒業ソング「夢鳥」のミュージックビデオが2月1日、動画共有サイトYouTubeにて公開された。撮影は全て大阪府大キャンパス内で行われ、現役の大阪府大生が参加。講演会などが行われるUホール前で撮影されたシーンでは、およそ150人もの学生・教職員が集まった。

「夢鳥」というタイトルには、卒業という節目に仲間の存在の大きさをかみしめ、夢や希望を持って未来に羽ばたいてほしいという願いが込められている。世間で歌われている卒業ソングは高校生目線のものがほとんど。社会に出る卒業生に向けた、大学生目線の卒業ソングを作りたいという思いでこの曲を作ったのだという。

「自分が卒業するときに、大阪府大に何か残したかった」。ミュージックビデオ制作のきっかけについて、奥嶋さんはこう語った。大阪府大は2016年に大阪市大との統合が見込まれている。無くなってしまうかもしれない母校に、大学を卒業していく自分が何か残すことはできないだろうか。そんな奥嶋さんの気持ちに賛同した友人らの後押しもあり、今回のミュージックビデオ制作を企画。大阪府大学後援会の新規事業である「後援チャレンジくん」で採択され、補助金を受けて昨年8月頃から本格始動した。

ミュージックビデオ制作の中で一番苦労したのはエキストラ集めだった。SNSやビラ、声かけなどで今回の企画の知名度を高め、エキストラを募集。地道な宣伝活動が実り、最終的には200人を超える学生がビデオに出演した。「1人では無理でした。友達の協力が支えになりましたね」。行き詰ったときも、仲の良い友人と将来のことを語り合ったり、たわいないことで盛り上がったりしてモチベーションを高めたのだという。

今回の企画を進めていく中で、さらなる課題点や反省点などが明らかになった。それをこれからの音楽活動に活かしていきたいという奥嶋さん。「ここまでやったら、もっと上を」と真剣な面持ちで語ってくれた。

奥嶋駿介さんの「夢鳥」はこちらから!