関西学生バレーボール連盟男子秋季リーグ戦第8日目、近畿大-龍谷大が10月19日、京都産業大体育館で行われた。フルセットの末、2-3で近大は惜しくも粘り負け。リーグ戦初の黒星を喫した。

 この日勝てば2試合を残して優勝という近大。想定外の初黒星に主将のサイド岡本は「落としたくない試合だった」と肩を落とした。

 近大は序盤からサーブミスなどのミスが目立つ。さらに龍谷大の素早いコンビバレーにブロック、レシーブが追いつかず、いつものスムーズな試合運びが展開できない苦しい状況。点を取っては取られを繰り返し、試合はフルセットまでもつれる。

 迎えた第5セット、お見合いなどの今季あまり見られなかったミスで序盤から龍谷大に走られてしまう。エースのサイド濱本の鋭いスパイクなどで12-12まで追い上げるも、最後は龍谷大の猛打を止められなかった。最終セットを13-15で落とし、選手らは肩を落とした。

 この日はセッターを下出谷ではなく、1年生の田中にした近大。試合後、主将のサイド岡本は「田中はしっかりと自身の出来ることをしていた。問題は他の5人がやるべきことを出来ていなかったこと」と険しい表情で話した。また、濱本も「決めきるべきところで決めきれなかった」と悔やんだ。

 とはいえ優勝が一気に遠ざかったわけではない。第9戦、第10戦で甲南大は全勝しなければ近大の優勝は確定し、また、近大が2試合のうち1度でも勝てば優勝が決まる。次の試合に向け、濱本は「あと1勝したら優勝なので、しっかりと決められるように」と気合十分だ。

【第1セット】近大26-24龍谷大
【第2セット】近大21-25龍谷大
【第3セット】近大20-25龍谷大
【第4セット】近大25-23龍谷大
【第5セット】近大13-15龍谷大
【セットカウント】近大2-3龍谷大