◇関西大学Aリーグ第2節(2013年10月13日 近鉄花園ラグビー競技場)

 関西大学Aリーグ第2節は、リーグ優勝候補の立命が後半大体大を大きく引き離して快勝した。昨年の優勝校天理大は、終始同志社に攻め込まれ2敗目を喫した。これで天理大のリーグ4連覇は厳しくなった。

◎<立命館大46-17大阪体育大>立命 ディフェンス修正でペース握る

 第1試合は優勝候補の筆頭立命と4連覇を狙う王者天理を破った大体大との戦い。前半5分、立命が中央のPKからLO杉下が左隅にトライを決め先制。さらに13分、ゴール直前のポストのラックからNo.8嶋田がトライを決める。ゴールも成功し14-0とする。しかし、そこから大体大の強いディフェンスに押され相手ペースに。「(ボールを)外に回してトライが決まり浮足立ってしまった」と主将のHO庭井が話すように、攻撃でのミスが続いた。2トライを奪われ14-12と点差を縮められる。それでも前半の終盤、SO井本がPGを決め17-12で前半を折り返す。

 後半に入り試合を主導したのは立命。後半5分、井本がPGを成功させると、7分には右中間のラックからWTB藏田へつなぎトライ成功。14分にもゴール直前の中央ラックからLO宇佐美が持ち出してトライし点差を広げる。その後も相手にペースを譲らなかった立命が、49-17で大体大に快勝した。

 立命の中林監督が「後半はディフェンスを積極的にできた」とアタックを修正できた点を評価したように、後半の失点を1トライに食い止めた。良い形で2連勝しながらも「おごらずに一戦一戦やっていく」と、庭井は次の試合に目を向けた。

◎<天理大7-21同志社大>天理大 好機生かせず

 リーグ4季ぶりの黒星から始まった天理大は同志社に7-21で2敗目を屈した。「しっかりタックルに入ろう」と小松監督が指示したように、同志社の攻撃に対してのディフェンスは申し分なかった。ただ同志社のディフェンスも好調で、何度もチャンスを作りながらも自分たちのミスで得点まで結びつけられず、結局試合終了前にCTBバイフがトライを返すにどどまった。試合後、主将のHO中村は「取れるところで取れなかった」と悔やみながらも、「課題が克服できたところもあった」と語る。リーグ4連覇は難しくなったが、中村はあくまでも前向きだ。

◇第2節 立命−大体大
【前半】  立命 17—12 大体大
【後半】  立命  29—5 大体大
【試合終了】立命 46—17 大体大

◇第2節 天理大−同志社
【前半】  天理大 0—7 同志社
【後半】  天理大 7—14 同志社
【試合終了】天理大 7—21 同志社