関西学生サッカー前期リーグ第10節、関西学院大-立命館大が9月11日、西京極総合運動公園陸上競技場で行われた。関学は前半2点を先制されるも、後半FW呉屋の2発を含む5得点を挙げ、5-3で逆転勝ちした。

 4位の関学が、10位の立命に意地を見せた。

 後半のシュート数は、前半の4倍にも上る12本。51分のDF沓掛のPKでの得点を皮切りに、圧巻のゴールラッシュを見せた。67分にはMF泉が豪快なミドルシュートで同点に。69分、FW呉屋がPA中央でボールを受けて冷静にゴールを決めると、その10分後にも追加点を挙げる。1点を返されたアディショナルタイムには、途中出場のMF荒金がダメ押し弾を決めた。

 チームの攻撃の中心となったのは今回も呉屋だ。何度も裏へ飛び出し、積極的にシュートを放つ。呉屋の2得点はいずれもロングフィードへの反応から生まれたもので、その連携は抜群だった。呉屋は今試合でゴール数を2増やし、通算14得点。リーグの得点ランキングは変わらず首位独走中である。また、これで自身の昨年のリーグ通算得点記録と並んだ。呉屋は「できるだけもっと点を取りたい」と貪欲にゴールを狙っていく。

 しかし、守備には課題も残る。成山監督が「試合を通してワンプレーに集中できない甘さがある。今日はたまたま勝てただけ」と振り返るように、前半は少ないチャンスを相手に確実に決められ2失点。呉屋も「ボールを取られた後の攻守の切り替え、もっと球際を詰めてボールを取り返すことが必要だった」と話す。

 次節は前期最終節で、相手は7位の桃山学院大。課題を克服し、上位浮上の起爆剤にしたいところだ。

【前半】関学0-2立命
【後半】関学5-1立命
【試合終了】関学5-3立命
【得点】関学:DF沓掛(51分=PK)、MF泉(67分)、FW呉屋2(69分・79分)、MF荒金(※90+3分) 立命:DF高橋(17分)、MF茂2(42分・※90+1分)

(注)得点時間の※はアディショナルタイム

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