第37回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント準々決勝、関西大(関西第1代表)-流通経済大(関東第3代表)が8月13日、J-GREEN堺で行われた。関大は55分にDF寺岡の一発退場をきっかけにペースを失うと、75分にPKを決められ0-1で敗れた。これで関西勢の4チームは全て準決勝に進出することなく姿を消すこととなった。

 「機能的なサッカーができたという意味では今年に入って一番かもしれない」。敗戦後にそう振り返る島岡監督の表情に険しさは見られなかった。前半だけでシュート数は10本。支配率で上回り、攻撃的サッカーの看板を掲げる流経大を守備に奔走させた。中でも相手ゴールを脅かしたのは、10分にMF篠原、40分にはMF布施が軽快な動きから放った鋭いシュートだ。いずれも枠に飛んでいれば決定的シーンになっていたのは間違いない。ところが55分、DF寺岡が乱暴行為で退場になると流れが一変した。数的不利から自陣で守備に追われる時間が長くなり、73分には主将のDF都並がPA内で痛恨のハンド。10人の奮闘はPKの1点に泣き、今大会に幕を下ろした。

 試合を分けたのは両チームの実力差というより、シュート力の差だ。流経大が積極的なロングシュートで流れを引き寄せにかかったのに対し、関大は中途半端な形で攻撃を終えてしまう場面がたびたび見られた。関大について印象を聞かれた流経大の中野監督は、ミドルレンジからバイタルエリアまでボールを運ぶ上手さを称賛しつつも、「最後に縦パスが来ると怖い場面で1本余計な横パスが入る。その間に守備を立て直すことができた」と分析。だが、「(シュートの意識は)前の試合から改善している」と島岡監督は言う。「課題はあるが下を向くことはない。こういったいい試合を積み上げていきたい」。わずか2戦で終えることとなったが、この大会の意義は大きかったようだ。

【前半】関大0-0流経大
【後半】関大0-1流経大
【試合終了】関大0-1流経大
【得点】流経大:MF江坂(75分=PK)

この記事に関する写真はこちら:https://www.facebook.com/photo.php?
fbid=648007385209265&set=a.588528491157155.1073741833.430773716932634&type=1&theater