◎世界一の養殖技術 魅力伝える店舗作り  近畿大で養殖された魚を気軽に食べたいという声に応え、今年4月にグランフロント大阪に開店した「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所」。クロマグロやマダイ、カンパチなど同大学を卒業した魚がメニューとして出品されている。6月現在でおよそ2万人が店舗を訪れ、5月中旬からは入店制限が敷かれるほどの繁盛ぶりだ。  近大マグロはオープンキャンパスやデパートが主催するイベントなどで提供されてきたが「どこで近大マグロを食べることができるか」という声が相次ぎ、養殖魚の魅力を伝えるため同店舗は開店した。東京での出店も計画中だという。  近大ベンチャービジネス推進事業本部の石原克人さんは「大学直営の店舗として、単に料理を提供するだけでなく、大学の取り組みや研究の意義を伝えるとともに、教育・研究に活用したい」と話す。養殖ものの魚は天然ものに劣るという考えを変えたいと、意気込みを語った。  店舗では文芸学部芸術学科の学生が制作した食器を使用したり、経営学部のゼミで企画を立案し、店舗で試用したりするなど「実学教育」の建学の精神のもと、店舗での学生への教育も進める方針だ。 ◎出願フリーに ペーパーレス  2013年度の大学入試で、近大の志願者数は明治大、早稲田大に次いで全国で3位となった。さらに、公募制推薦の受験者も含めると近大の志願者数は12万6923人で全国1位を記録。人気の原因は何なのだろうか。  近大は2013年度入試で、インターネットで出願した受験者の受験料割引を実施。2008年からネット出願を実施してきたが、出願全体のおよそ3%と低迷していた。しかし、割引導入によりネット出願利用者が激増。2014年度から紙での出願廃止を決定、全国初の「ペーパーレス出願」が実現する。受験制度の変更については、入試情報サイト「Touch!」でサポートしていく予定だ。  近畿大学入学センターは「紙よりもネットのほうが高校生にとっては手軽で経済的。入試におけるバリアフリーを目指して引き続き努力していきたい」と話した。 ※近大 おもな取り組み ◎ボクシング部  ボクシング部が赤井英和氏のもと、今年から活動を再開した。5月12日には2008年の廃部以来の公式戦勝利を収めた。 ◎近大Amazon  学校の授業で使用する教科書を販売するためのネットストアを、通販サイト「Amazon」上に開設した。学生は書店に通うことなく教科書を購入できる。 この記事に関する写真は:https://www.facebook.com/UniversityNewsNetwork?ref=hl#!/photo.php?fbid=622728174403853&set=a.588528491157155.1073741833.430773716932634&type=1&theater