「Red Bull Collective Art」は、1925年にシュールラリストらが始めた「優美な屍」というコンセプトに基づいた手法によるプロジェクト。すでに描かれた作品に後から他人が一定のルールに従って付け足しを行い、最終的に1つの作品になるというものだ。Red BullはAdobeシステムズの協力のもと、ソーシャルメディアや最新の技術を駆使してデジタル時代に甦らせた。世界85か国2000人もの参加者のうち、日本で描かれた作品の中から学生を含む88人の作品が集まり、圓徳院に展示された。  パーティーでは、普段は撮影を許されない圓徳院内に集まった関係者や招待客が、13日からの展示会に先だって作品鑑賞を行ったほか、松田美緒さん、久家菜々子さんほかによる音楽と踊りが花を添えた。また、料亭「高台寺羽柴」からの食事、会場特設カウンターからはドリンクがふるまわれ、参加者は飲食を楽しみながら音楽と芸術、そして和風の会場との融合を楽しんだ。  Red Bull Collective Art 実行委員会の代表であるの重松伽來(しげまつ・きやら)さん(大阪市立大・3年)は「今回の展示会は世界の作品のうち、日本の作品のみの展示なので繋がっていないものが多いが、中には偶然日本人同士で絵の繋がりが分かる作品もある。会場の和風な雰囲気とこの不思議な作品の感覚を味わいに来てほしい」と話した。また、作品を出展した京都造形芸術大の女子学生は「前の作品には縦線が多かったので、それを意識してデジタルの作品をつなげた。(実際に展示されている様子は)なんか恥ずかしいですね」と笑顔だった。  88作品は現在、高台寺(京都市東山区)に会場を移して19日まで展示されている。全日午前9時から午後5時30分まで開催。入場は無料。(別途拝観料として600円) この記事に関する写真は:https://www.facebook.com/media/set/?set=a.603580402985297.1073741845.430773716932634&type=3&uploaded=6