◎関大は先発石田が序盤からきわどいコースを突く投球で近大打線を圧倒。「先頭打者を出さないことを意識した」という言葉通り先頭打者の出塁を許さず、近大に好機を与えなかった。打線は7回裏、7番山口晃が出塁すると、二死二塁の好機で1番西郷が初球を捕らえ中越えの3塁打を放ち1点を先制した。西郷は「打線の援護が必要だった。絶対打ってやろうと思った」と石田の好球に応えた。その後、石田は9回までを5安打無失点に抑え、1-0と完封勝利を挙げた。   試合後「自分が中心になってやらなければならない。任された試合はしっかりと抑えたい」と語った石田。昨季はリリーフ登板が多かったが、今季は初戦の先発を任され早くも2勝目。藤田監督は今季最も期待している投手を石田とし、大きな期待を寄せている。 エースの活躍で勝ち点に王手をかけた関大。 4番藤嶋を中心とする打線の奮起、明日、先発予定の山本の活躍に期待がかかる。 近大 000 000 000=0 関大 000 000 10x=1 【近大】○石田_山下 【関大】●小出、倉田_谷村 この記事の写真はこちら:http://www.facebook.com/photo.php?fbid=591442290865775&set=a.588528491157155.1073741833.430773716932634&type=1&theater ◎同志社 柏原、5回無四死球の好リリーフ 序盤は両チームともに安打は出るものの、得点につながらず決め手を欠く展開が続いた。試合が動いたのは4回裏。この回を3番からという好打順で迎えた京大は、一死一、三塁の場面に6番久保津の右前適時打により先制する。さらに精彩を欠く同志社先発國正を攻めたて、この回2得点をあげた。だがその直後の5回表、同志社は5番池端、7番武政の2本の二塁打で反撃。加えて、代打吉野の適時打により同点とした。2−2の同点の中、リリーフとしてマウンドにあがった柏原は、本人も自信があると語る伸びのある低めへのストレートや緩急の効いたチェンジアップが冴え、無四球7奪三振と、京大に二塁を踏ませない完璧なピッチングを見せる。同志社はその後8回にダメ押しの4点を加え快勝。柏原は今季初勝利を挙げた。試合終了後、今日の結果を振り返った柏原は「無事に投げ終わりほっとした。オフシーズンの練習で意識していた低めのストレートやチェンジアップが良かったので今後も続けたい」とコメント。冬の間の成長を感じさせた。また児玉監督は「柏原が初勝利をあげられて良かった。とりあえず1つ勝ってほっとしているが、もっとチームを盛り上げていかないと」と語り、今後の課題をにじませた。 同志社 000 021 040=7 京大 000 200 000=2 【同志社】國正、○柏原-川端 【京大】田中、●小野輝、三木-久保津