学生グルメグランプリ代表の長谷川優さん(日本大・3年)は「学生団体は様々だが、みんなそれぞれ努力している。だから、南相馬市のイベントに向けてみたいと思った」と打ち明けた。なお本企画の収益は、南相馬市での桜の植樹に充てられるという。「人生の中での大学4年間は、ちょうど1年のうち桜が咲く数週間のようなもの。大学生の活力で日本を盛り上げたい」と長谷川さんは語る。


 本大会は、今回が第1回となる。学生が地域の特産品を用いてオリジナル料理を創作、ご当地グルメとして提案。各学生団体から1作品ずつエントリーされ、地域の人間の舌でNo.1が決定する。なお次回は東京で8月に開催予定だという。今回は、南相馬市の祭典「復興祭2013in南相馬」の第2部(復興祭)の一環として執り行われた。

 午前11時30分、ステージ上で子どもたちが思いを込めた風船を空へと放つイベント「希望の風船飛ばし」が執り行われた。これを合図に、一斉に各団体のブースに人が詰めかけ、あいにくの強風にも関わらず、約2000人もの来場客を賑わせた。地元の女性も「(大学生が南相馬市を盛り上げるのは)とても良いことだと思う。感謝している」と喜びの声を上げた。

 大会は「梅ぇ〜春雨スープ」を出展した東北支援団体Joy Studyの優勝のもと、午後3時半に幕を閉じた。Joy Study代表の鈴木南美さん(共立女子大・2年)は「1位となったことも嬉しいが、福島の人々と協力できたことが良かった。震災を忘れない、という意義のあるイベントになった」と喜びをにじませた。

 長谷川さんは、本企画の目標が「食産業の活性化によるみんなの笑顔」だという。「今後は関東だけに留まらず東北、そして全国へとグルメの輪を広げたい。そのためにも、いずれ関西とも連携できたら」と展望を明らかにした。

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【訂正】
3月11日現在、記事にミスがありましたので訂正を行います。
関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを、お詫び申し上げます。

【誤】SGF代表の長谷川優さん→【正】学生グルメグランプリ代表の長谷川優さん