出展した4大学は、神戸芸術工科大、兵庫県立大、神戸大、神戸夙川学院大。神戸芸工大は、毎年恒例の「ヒトキズナ+ぷろじぇくと」の一環で、東北の子供たちの作った「光のオブジェ」を展示。昨年同プロジェクトで缶バッジを送った石巻市内の小学校のうち、3校の児童がその「お返し」として作った灯籠様のオブジェが、ブースや噴水の周りに並べられた。

 兵庫県立大のボランティアサークル「Bridge」のメンバーは、東北製のラスクやアロマキャンドル、笹かまぼこなどを売った。売り上げた代金は、福島の子どもたちを関西に呼んでするキャンプなど、Bridgeの支援活動に使われるという。

 会場では神戸大生有志による福島に関する展示やケーキの販売、神戸夙川学院大による東北の物産販売なども行われた。テントの中に立ち止まり、商品や展示に見入る人も多くいた。

 Bridgeのブースで客引きをしていた谷端晃輔さん(兵庫県立大・1年)は「寒いけれど、震災に関心のある方が結構足を止めてくださってうれしい」と話す。「阪神・淡路大震災の記憶を受け継ぐルミナリエでの活動を通して、東日本大震災の風化を少しでも止めることができたら」。