菓子の開発に関わったのは、総合文化学部スイーツ学専攻1期生である現在3年生の有志らだ。授業の一環として始まり、今までにかけた期間は2年弱。市の伝統産業である「日本酒」に合った商品を4つのグループごとに考え、試作を重ねてきたという。

12時半からの商品発表では、酒粕と餡を練り込んだプリン、レモン風味のようかん、味噌餡の入ったどら焼き、桜の花びらを浮かべた汁粉など、見た目も味も多様な商品が披露された。配布が始まると間もなく子どもからお年寄りまで多くの人が行列をなし、30分足らずで全てなくなった。来場した女子大生は「試食はどれもおいしかった。お酒に合いそう」と満足げだった。

ようかんの開発に携わった福本真之さん(大手前大・3年)は「こんなに試食に興味を持っていただけるとは」と驚いた様子。「和菓子好きな人の多さを実感した」と嬉しそうに話した。

今後は、大手前大学の学園祭や11月17日のにしのみや市民祭りで販売するため、価格設定やパッケージデザインを検討していくという。「今日のアンケートを参考にして、よりよい商品にする」と学生らは意気込んでいた。